
故人が大切にしていたテレビを、ただ処分するのではなく、少しでも価値に変えて遺品整理の費用負担を軽くしたいと考える方もいるでしょう。
しかし、専門知識がないために買取価格が適正か分からなかったり、どの業者に依頼すれば信頼して任せられるのか、そもそも買取は可能なのかと不安を感じる方も少なくありません。
この記事では、遺品整理で出てきたテレビの買取について解説し、買取可能なテレビの条件や価格相場、少しでも高く売るためのコツを具体的に紹介します。
また、信頼できる業者の選び方から、買取不可だった場合の正しい処分方法まで、幅広く説明します。
故人のテレビを少しでもお得に、そして問題なく手放したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
遺品整理でテレビを売るならどの買取方法がおすすめ?

遺品整理で故人のテレビを売る場合、状況に合わせた買取方法を選ぶことが重要です。
主な選択肢として、以下の3つの方法の特徴を解説します。
- 手間を最優先するなら「遺品整理業者」
- 買取価格を重視するなら「買取専門業者」
- 手軽さを求めるなら「リサイクルショップ」
自分の希望に合う依頼先を見つける参考にしてください。
手間を最優先するなら「遺品整理業者」
遺品整理業者に依頼する最大のメリットは、手間がかからない点です。テレビ以外の不用品回収や部屋の片付けも、一度の依頼でまとめて対応してもらえます。
他の作業と同時に進行できるため、時間的な負担を大幅に軽減できます。退去日が迫っている場合や、片付けに時間をかけられない方におすすめの方法です。
買取価格を重視するなら「買取専門業者」
買取価格を最も重視するなら、家電専門の買取業者を検討すると良いでしょう。専門知識を持つスタッフが査定するため、テレビの価値を正しく評価してくれる可能性が高いです。
新しいモデルや人気のメーカー品であれば、高価買取が期待できます。遺品整理とは別に依頼する手間はかかりますが、買取金額にこだわりたい場合に適しています。
遺品整理URIKOでは、遺品整理に加えて買取も行っています。まとめて依頼を考えている方はぜひご相談ください。
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手軽さを求めるなら「リサイクルショップ」
近所のリサイクルショップに持ち込む方法は、手軽さがメリットです。予約なしで対応してくれる店舗も多く、その場で現金化できる場合があります。
ただし、自分でテレビを運搬する手間が必要です。また、専門的な査定ではないため、買取価格は他の方法に比べて低くなる傾向があります。
テレビ買取を依頼する前の確認事項

故人のテレビが買取可能か、事前に確認しておくことで、その後の作業をスムーズに進められます。ここでは、買取の可否を判断する基準や、買取不可の場合の処分方法を解説します。
- 買取対象となるテレビの主な条件
- 買取が難しいテレビのケース
- 買取不可の場合の正しいテレビの処分手順
買取対象となるテレビの主な条件
買取対象となるテレビには、いくつかの共通した条件があります。依頼前に確認しておきましょう。
- 製造から5年〜7年以内のモデル
- 正常に電源が入り、問題なく視聴できる
- 液晶画面に目立つ傷やドット抜けがない
- 国内の主要メーカー製品である
買取が難しいテレビのケース
製造年数が10年以上経過している古いテレビは、買取が難しい場合がほとんどです。
また、ブラウン管テレビやプラズマテレビも、現在の需要が少ないため買取対象外となることが一般的です。電源が入らない、画面が映らないといった故障品も買取は困難です。
買取不可の場合の正しいテレビの処分手順
買取ができなかったテレビは、家電リサイクル法に基づいて正しく処分する必要があります。不法投棄は法律で罰せられるため、適切な手順を踏みましょう。
- リサイクル券の購入
郵便局で家電リサイクル券を入手し、必要事項を記入して料金を支払います。料金はテレビのメーカーやサイズによって異なります。 - 指定引取場所への運搬
自治体が指定する引取場所へ、自分でテレビを運び込みます。運搬手段がない場合は、次の方法を検討します。 - 収集運搬業者への依頼
自治体や家電量販店などに連絡し、自宅までの収集を依頼します。収集を依頼する場合、リサイクル料金とは別に収集運搬費用が必要です。
【価格】遺品整理でのテレビ買取相場

故人のテレビがいくらで売れるのか、価格相場を知っておくことは、業者との交渉で損をしないために不可欠です。
テレビの種類や状態によって、査定額は大きく変動します。
- テレビの種類別の買取相場
- 製造年数で見る買取価格の変動
- 査定額に影響するその他の要因
テレビの種類別の買取相場
テレビの買取価格は、パネルの種類によって差が出ます。高画質な有機ELテレビは、同じサイズの液晶テレビに比べて高値が付きやすい傾向にあります。
例えば、製造3年以内の50インチ4Kテレビの場合、液晶なら1万円〜3万円、有機ELなら3万円〜7万円程度が相場の一例です。実際の価格はモデルや状態により変動します。
製造年数で見る買取価格の変動
テレビの価値は、製造年数が新しいほど高くなります。一般的に、製造から5年以内が高価買取の目安です。
5年を過ぎると価格は下がり始め、7年を超えると大幅に安くなるか、買取が難しくなります。査定を依頼する前に、テレビ本体の背面にあるシールで製造年を確認しておきましょう。
査定額に影響するその他の要因
買取価格は、テレビの基本的な仕様以外にも、いくつかの要因で変わります。
- 画面サイズ:サイズが大きくなるほど、査定額は高くなるのが一般的です。
- メーカー:ソニーやパナソニックなど国内人気メーカーの製品は、安定した需要があり高値が付きやすくなります。
- 状態:傷や汚れが少ないほど、査定額は高くなります。
テレビの買取価格を少しでも高くするコツ

少しの手間をかけることで、テレビの買取価格が上がる可能性があります。査定を依頼する前に、これから紹介する3つのコツを実践してみてください。
- 査定前の清掃
- 付属品を揃える
- 複数の業者へ相見積もりを取る
査定前の清掃
査定時の第一印象は非常に重要です。画面の指紋やホコリ、フレーム部分の汚れなどを、柔らかい布で優しく拭き取っておきましょう。
きれいな状態にしておくだけで、大切に使われていたという印象を査定スタッフに与えられます。結果として、査定額のアップにつながる可能性があります。
付属品を揃える
テレビを購入した際に付いてきた付属品が揃っていると、買取価格は高くなります。特にリモコン、B-CASカード、取扱説明書、保証書は重要です。
リモコンやB-CASカードなどの付属品が欠けていると、減額の対象となる場合があります。査定を依頼する前に、故人の家のどこかに保管されていないか探してみましょう。
複数の業者へ相見積もりを取る
買取を依頼する業者は、1社に絞らず、複数の候補を比較検討することが重要です。2〜3社から見積もりを取ることで、おおよその買取相場を把握できます。
一番高い査定額を提示した業者を選べるだけでなく、他社の金額を基にした価格交渉もしやすくなります。手間はかかりますが、損をしないための確実な方法です。
【業者選び】テレビ買取で失敗しないためのポイント

遺品整理におけるテレビの買取では、信頼できる業者を選ぶことがトラブルを未然に防ぐ鍵となります。ここでは、業者の比較ポイントや、注意すべき悪質業者の特徴を解説します。
- 遺品整理業者と買取専門業者のメリット・デメリット
- 信頼できる業者を見分けるチェックポイント
- 注意したい悪質業者の手口と対処法
遺品整理業者と買取専門業者のメリット・デメリット
比較項目 | 遺品整理業者 | 買取専門業者 |
---|---|---|
買取価格 | やや低い傾向 | 高い傾向 |
対応の速さ | 速い(他の作業と同時進行) | 別途調整が必要 |
手間 | 少ない(ワンストップ) | 多い(個別に依頼) |
対応範囲 | 広い(不用品回収も可能) | 狭い(買取品のみ) |
おすすめな人 | 時間や手間を優先したい人 | 買取価格を最優先したい人 |
信頼できる業者を見分けるチェックポイント
優良な業者を選ぶためには、いくつかの点を確認することが不可欠です。以下のチェックリストを参考に、信頼できる業者か判断しましょう。
- 古物商許可を得ているか
中古品を買い取るためには、公安委員会から「古物商許可」を得ている必要があります。ウェブサイトなどで許可番号を確認しましょう。 - 料金体系が明確か
見積書に作業内容や料金の内訳が具体的に記載されているか確認します。追加料金の有無についても、事前に説明を求めましょう。 - 実績や口コミが豊富か
業者のウェブサイトで過去の作業事例を確認したり、第三者の口コミサイトで評判を調べたりすることも有効な手段です。 - 損害賠償保険に加入しているか
万が一、搬出作業中に家財や建物を傷つけられた場合に備え、損害賠償保険に加入している業者を選ぶのがおすすめです。 - スタッフの対応が丁寧か
問い合わせ時の電話対応や、見積もりに来たスタッフの言葉遣い、質問への回答などから、誠実な業者か見極めましょう。
注意したい悪質業者の手口と対処法
残念ながら、遺品整理に関わる悪質な業者も存在します。価値のあるテレビを不当に安く買い叩いたり、高額な処分費用を請求したりする手口には注意が必要です。
突然訪問してきて「無料で回収する」と持ちかけ、後から運搬費などを請求するケースもあります。対処法は、その場で契約を即決しないことです。必ず複数の業者から見積もりを取り、冷静に比較検討しましょう。
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【費用比較】テレビの買取と処分はどちらが得か

故人のテレビが買取になるか、処分になるかで、手元に残るお金や支払う費用は大きく変わります。
ここでは、それぞれのケースで発生する費用をシミュレーションし、どちらを選ぶべきかの判断基準を解説します。
- 買取が成立した場合の費用シミュレーション
- リサイクル処分する場合の費用内訳
- 買取と処分のどちらを選ぶべきかの判断基準
買取が成立した場合の費用シミュレーション
テレビの買取が成立した場合、基本的には収入がプラスになります。出張買取を利用すれば、運搬の手間も費用もかからないことがほとんどです。
例えば、査定額が10,000円で出張費や手数料が無料の業者であれば、そのまま10,000円が手元に入ります。遺品整理全体の費用を補うことができます。
リサイクル処分する場合の費用内訳
買取不可で処分する場合は、家電リサイクル法に基づく費用が発生します。費用の内訳は「リサイクル料金」と「収集運搬料金」の2つです。
例えば、16インチ以上のテレビの場合、リサイクル料金が約3,000円、収集運搬料金が約2,000円〜3,000円かかり、合計で5,000円〜6,000円の出費となります。
買取と処分のどちらを選ぶべきかの判断基準
どちらを選ぶべきかは、テレビの製造年数と状態で判断するのが合理的です。製造から5年以内で問題なく映るテレビなら、まず買取査定を依頼を検討すると良いでしょう。
一方で、製造から10年以上経過している、あるいは故障しているテレビの場合は、買取は難しいと考えられます。その際は、処分にかかる費用を準備しておくのが良いでしょう。
テレビを買取依頼する基本的な流れ

遺品整理業者や買取業者にテレビの買取を依頼する場合、どのような手順で進むのかを事前に把握しておくとスムーズです。ここでは、問い合わせから作業完了までの一般的な流れを解説します。
業者への問い合わせ・事前査定
まずは電話やウェブサイトのフォームから業者に連絡します。その際、テレビのメーカー、型番、製造年、状態などを伝えると、おおよその査定額を教えてもらえることがあります。
業者へ連絡する際に、訪問見積もりの希望日時を調整します。複数の業者に連絡し、同じ日に査定に来てもらうと効率的です。
訪問査定・金額の確定
予約した日時に、業者のスタッフが故人の自宅などを訪問し、テレビの実物を見て正式な査定額を算出します。査定理由についてもしっかりと説明を受けましょう。
提示された金額に納得できれば、契約成立となります。見積書や契約書の内容をよく確認し、不明な点があればその場で質問することが大切です。
テレビの搬出・支払い
契約が成立したら、業者がテレビの搬出作業を行います。通常、搬出は査定当日にそのまま行われることが多いです。作業はすべてスタッフに任せられます。
搬出完了後、その場で現金で買取金額が支払われるのが一般的です。後日振込になる場合もあるため、支払い方法については契約時に確認しておきましょう。
テレビの遺品整理・買取に関するよくある質問

壊れていたり画面が割れたりしたテレビも買い取ってもらえますか?
壊れたテレビや画面が割れたテレビは、残念ながら買取対象となることはほとんどありません。部品としての価値も低いため、家電リサイクル法に沿った処分方法を検討する必要があります。
B-CASカードや録画用HDDの個人情報はどのように扱えばよいですか?
B-CASカードは、B-CAS社の規約に基づき、利用者自身がカード会社に連絡して返却などの手続きを行う必要があります。録画用HDDのデータは、業者に依頼する前に自分で完全に消去しておくことが最も安全です。
テレビ以外の家電や家具もまとめて買い取ってもらうことは可能ですか?
多くの遺品整理業者や出張買取業者では、テレビ以外の家電や家具もまとめて査定・買取に対応しています。エアコンや冷蔵庫、骨董品、貴金属、ブランド品など、幅広い品物を一度に依頼できるため、非常に便利です。
出張査定や搬出に別途費用がかかることはありますか?
出張査定や搬出の費用は、業者の方針によって異なります。多くの業者では無料としていますが、一部では出張エリアや作業内容によって費用が発生する場合があります。見積もりの際に必ず確認しましょう。
提示された査定額に納得できない場合、キャンセルできますか?
提示された査定額に納得できない場合、その場で買取をキャンセルすることは可能です。優良な業者であれば、キャンセル料を請求することはありません。複数の業者を比較し、納得できる価格で売却することが重要です。
まとめ
この記事では、遺品整理 買取 テレビについて解説しました。
故人のテレビを納得のいく形で手放すためには、買取相場や高く売るためのコツといった事前の知識を持つことが不可欠です。
そして、事前の知識を基に、信頼できる業者を慎重に選ぶことが重要です。買取価格の高さだけでなく、遺品整理全体の状況や時間的な制約も考慮し、自分にとって最適な方法を選択することが、後悔のない遺品整理につながります。
まずは、手元にあるテレビの製造年数や状態を確認し、複数の業者へ査定を依頼することから始めてみるのがおすすめです。