形見分けのアクセサリー・宝石をもらったらどうする?遺品整理のマナーやトラブル回避・買取や処分まで解説

2025年05月19日

形見分けでアクセサリーを受け継ぐことは、故人を偲ぶ大切な機会です。

しかし、その進め方やマナー、受け継いだ品の扱いに戸惑い、何から手をつければ良いか悩む方も少なくありません。

アクセサリーの形見分けは、故人の想いを尊重し、関係者とよく話し合うことが基本ですが、リフォームや適切な処分、買取業者に売るといった現実的な対応も必要になってきます。

この記事では、形見分けにおけるアクセサリーの基本的な知識から、具体的な進め方、マナー、さらにはトラブルを避けるための注意点や税金に関する知識までを網羅的に解説します。

形見分けを控えている方、受け継いだアクセサリーの扱いに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

目次

形見分けとは?

遺品整理・見積もり

形見分けは、故人が生前愛用していた品物を、親族や親しかった友人で分け合う、故人を偲ぶ習慣です。

単に物を分配するということだけではなく、故人の思い出や大切にしていた想いを分かち合い、受け継いでいくという精神的な意味合いが強い行為です。

多くの場合、遺品整理の一環としておこなわれますが、形見分けを通じて故人との絆を再確認し、故人が生きていた証を身近に感じることで、感謝の気持ちを新たにする機会にもなるでしょう

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アクセサリー・宝石を形見分けするタイミングとポイント

遺品整理・宝石・アクセサリー

ここでは、以下の2つのポイントについて解説します。

  • アクセサリーの形見分けのポイント
  • 形見分けの時期 いつ頃おこなうべきか

アクセサリーを形見分けする際のポイント

アクセサリーは、他の遺品と比較して、故人の個性や趣味が色濃く反映されやすい品物です。

そのため、身につけることで故人をより身近に感じられるという特徴があります。

指輪やネックレス、時計といったアクセサリーには、金銭的な価値だけでなく、故人がその品物に込めた想いや、共に過ごした時間といった感情的な価値も大きく含まれていることが多いでしょう。

また、種類が多様で、それぞれのアイテムに故人ならではのストーリーや意味合いが込められている場合も少なくありません。

受け継いだ方が日常的に身につけやすいというメリットがある一方で、デザインの好みやサイズが合うかといった点も考慮する必要があります。

そのため、誰にどのアクセサリーを渡すのかを慎重に考えることが大切でしょう。

形見分けの時期やタイミング「いつおこなうべきか」

形見分けをおこなう時期については、とくに厳密な決まりがあるわけではありません。

しかし、一般的には仏式の場合、四十九日の法要が終わった後や、一周忌など、ご遺族の気持ちがある程度落ち着いたタイミングでおこなわれることが多いようです。

故人が亡くなられてすぐの時期は、ご遺族も精神的に不安定な状態にあるため、少し時間を置いてから形見分けについて考えるのがおすすめです。

また、相続手続きや遺品整理全体の進行状況に合わせて時期を検討することも大切になってきます。

最も重要なのは、親族間でよく話し合い、皆が納得できる時期を選ぶことです。

焦らず、ご遺族それぞれの気持ちの整理を優先しながら、形見分けのタイミングを決めてみてください。

アクセサリーの形見分け|進め方とマナー

故人のアクセサリーを形見分けする際には、適切な進め方とマナーを守ることが、故人への敬意を示すとともに、親族間のトラブルを防ぐためにも非常に重要です。

ここでは、具体的な進め方と守るべきマナーについて、4つのポイントに分けて解説します。

  • 【事前の準備】遺言書の確認とリスト作成
  • 関係者との話し合いを円満に進めるコツ
  • 形見分けしたものを渡す際のマナー
  • 【形見分けの考え方】宗教や宗派による違い

【事前の準備】遺言書の確認とリスト作成

アクセサリーの形見分けを始める前に、まず故人が遺言書やエンディングノートなどを残していないか確認します。故人の遺志が記されている場合は、その内容を尊重するのが原則です。

次に、形見分け対象となる可能性のあるアクセサリーをリストアップしましょう。品物の写真を撮っておくと、後の確認や親族との話し合いに役立ちます。

リストには、各アクセサリーの特徴(素材、ブランド、状態など)や故人との思い出、エピソードなどをメモしておくと、故人を偲ぶ気持ちが深まります。

作成したリストを関係者間で事前に共有すると、その後の話し合いがスムーズに進みます。事前の準備をすることで親族内のトラブルを防げます。

関係者との話し合いを円満に進めるコツ

アクセサリーの形見分けを円満に進めるには、相続人や関係する可能性のある親族全員で、オープンに話し合う場を設けることが非常に大切です。

それぞれの希望を丁寧に聞き取り、誰がどのアクセサリーを希望しているか正確に把握しましょう。

話し合いでは、感情的にならず、お互いの気持ちを尊重し合い、冷静に意見交換することを心がけてください。

当事者間での話し合いが難しい場合は、遺品整理業者など中立的な専門家に相談し、アドバイスを求めるのも有効な方法です。

最終的に全員が納得できる結論を目指し、時には譲り合いの精神を持つことも円満な解決には必要です。

形見分けしたものを渡す際のマナー

形見のアクセサリーをお渡しする際は、できる限り直接手渡しするのが望ましい方法です。

その際には、故人への感謝の気持ちと共に、受け取ってくださることへの感謝の言葉を添えましょう。

相手に無理強いするようなことは絶対に避け、相手が本当にその品物を欲しいと思っているか、大切にしてくれるかを確認することが重要です。

また、そのアクセサリーにまつわる故人との思い出やエピソードなどを伝えることで、より一層心のこもった、意味深い形見分けとなるでしょう。

たとえ高価なものでなくても、丁寧に扱い、シンプルなもので構いませんので包装を施すことで、相手への敬意と品物への配慮を示すことができます。

【形見分けの考え方】宗教や宗派による違い

形見分けの基本的な考え方やマナーは多くの宗教・宗派で共通ですが、細かな慣習や適切な時期には違いが見られる場合があります。

たとえば、仏教では四十九日後、神道では五十日祭の後などにおこなうのが一般的とされることがあります。

キリスト教では特に決まった時期はなく、追悼ミサや記念の集いなど、都合の良い時に行われることが多いようです。

信仰だけでなく、地域や家庭ごとの慣習もあるため、事前に確認しておくと安心です。

不明な点は、菩提寺の僧侶や神社の神職、教会の牧師・神父などに相談することをおすすめします。

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形見分けするアクセサリーの選び方と渡すべき人

故人のアクセサリーを形見分けする際には、誰にどの品物をお渡しするのか、慎重に選ぶ必要があります。

故人の遺志を尊重することはもちろん、受け取る方との関係性や好み、そしてアクセサリー自体の特性も考慮することが大切です。

ここでは、アクセサリーの選び方と対象者について、以下の4つの観点から具体的に解説します。

  • 誰に何を渡すのか
  • アクセサリーの種類
  • 価値のあるアクセサリーと公平な分配方法
  • 目上の方へ渡す場合の配慮

これらのポイントを参考に、対象者すべての人が納得できる形見分けを目指しましょう。

誰に何を分配する?故人の遺志と関係性を考慮

アクセサリーを選ぶ際、最も優先すべきは故人の遺志です。

「このアクセサリーは〇〇さんに」という明確な意思表示があれば最大限尊重しましょう。

遺志が不明な場合は、故人との関係性の深さ(親子、兄弟姉妹、親友など)や生前の交流度合いを考慮し、誰にどの品がふさわしいか考えます。

受け取る方の好み、ライフスタイル、年齢も配慮点です。日常的に使えるか、特別な思い入れがある品かも重要になります。

とくに高価なアクセサリーは相続人間でよく話し合い、公平性を保つよう注意が必要です。

「この方なら故人の想いと共に大切にしてくれそう」という視点も重要な判断基準です。

アクセサリーの種類別の特徴

形見分けのアクセサリーにはさまざまな種類と特徴があります。

アクセサリーの種類特徴
指輪結婚・婚約指輪など強い意味を持つものは配偶者や近しい家族へ。サイズ確認が必要。
ブローチ・イヤリング・カフスサイズを問わず受け入れられやすい。デザイン豊富で故人の個性が反映されやすい。
時計実用性が高く男女問わず人気。故人が日常的に愛用していたものは特に思い入れが深い。
ネックレス・ペンダント故人の趣味やおしゃれを偲ぶ品。普段使いは難しくても特別な機会に故人を思い出せる。

このように、それぞれのアクセサリーが持つストーリーや故人の使い方を思い出しながら選ぶと、より意味のある形見分けになります。

価値のあるアクセサリー|公平な分配方法

故人の遺品に高価な宝石やブランドアクセサリーが含まれる場合、客観的な価値把握が公平な形見分けには重要です。必要なら専門鑑定士への依頼も検討しましょう。

複数の相続人が同じ高価な品を希望した場合、まず話し合いでの解決を試みます。

決まらない場合は抽選や他の品物とのバランス調整、あるいは売却して現金を公平に分配する方法も有効です。

アクセサリーも法的には相続財産の一部と認識し、相続人全員が納得する方法で分配することが後のトラブルを防ぐ鍵です。

価値判断が難しい場合は無理せず専門家の意見を参考にしましょう。

目上の方へ渡す場合の配慮

故人の兄弟姉妹や恩師など、目上の方へアクセサリーを形見分けする際は、とくに丁寧な対応と細やかな配慮が必要です。

渡す際には「故人が生前大変お世話になりました。ささやかですが、故人を偲ぶよすがに」といった謙虚で丁寧な言葉遣いを心がけましょう。

あまり高価なものを一方的に渡すと相手に気を遣わせる可能性があるので注意が必要です。

相手が辞退された場合は、無理強いは絶対に避けましょう。品物以上に、故人への感謝と相手への敬意を伝えることが最も大切です。

受け取り手のないアクセサリーはどうすればいい?

形見分けを進める中で、残念ながら誰も希望しなかったり、引き取り手が見つからなかったりするアクセサリーが出てくることもあります。

そのような場合でも、故人が大切にしていた品物をぞんざいに扱うことは避けたいものです。

ここでは、受け取り手のないアクセサリーをどのように取り扱うべきか、その選択肢について以下の3つのポイントで解説します。

  • 専門業者による買取
  • 寄付をする
  • 供養処分

それぞれの方法を理解し、故人とご遺族の双方にとって最もよい形を選びましょう。

専門業者による買取

受け取り手のいないアクセサリーに金銭的価値がある場合(貴金属、宝石、ブランド品など)、専門の買取業者に査定・買取を依頼するのも有効な選択肢の一つです。

信頼できる業者を選ぶには、複数の業者に見積もりを依頼し、査定額や対応を比較検討しましょう。遺品整理業者の中にもアクセサリー買取に対応するところがあります。

買取で得たお金の使い道(供養費用、相続人間での分配など)は、事前に親族間でよく話し合っておくことが大切です。

故人の品を次の形で活かす手段として前向きに検討しましょう。

寄付をする

受け取り手が見つからないアクセサリーを社会貢献のために寄付する選択肢も近年注目されています。

一部のNPO法人やNGO団体などでは、活動資金源としてアクセサリーの寄付を受け付けている場合があります。

故人が関心を持っていた分野の団体に寄付すれば、故人の遺志をつなぐ形になるかもしれません。

寄付を検討する際は、団体の信頼性や活動内容を事前にウェブサイトなどでしっかり確認することが大切です。「誰かの役に立つ」形で故人のアクセサリーを活かすのは意義深いことです。

供養処分

受け取り手が見つからず、買取や寄付も難しい場合は、最終手段として故人への感謝を込めて供養し、その後処分することを検討します。

お寺や神社によっては遺品の供養を受け付けています。専門の遺品供養業者に依頼し、合同供養や個別供養をしてもらうことも可能です。きちんと供養することで心の整理がつきやすくなるかもしれません。

単にゴミとして処分せず、故人への敬意を払い適切な方法で手放しましょう。

処分する際は、自治体のルールに従い、素材に応じて適切に分別する必要がある場合もあるため、事前に確認が必要です。

形見分けのアクセサリーは売れる?買取に出す前に知っておくべきこと

遺品高額買取

形見分けで受け継いだアクセサリーについて、「自分では使わないけれど、処分するのは忍びない」「現金化して別の形で故人を偲びたい」など、さまざまな理由から売却を考える方もいらっしゃるかもしれません。

大切な故人の品ですから、売却する際には後悔のないよう、いくつかの点を理解しておくことが重要です。

ここでは、形見分けで受け継いだ宝石を売る具体的な方法と、貴金属や宝石を少しでも高く売るためのポイントについて解説します。

  • 形見分けの宝石を売る方法
  • 貴金属や宝石を高く売るポイント

形見分けの宝石を売る方法

形見分けで受け継いだ宝石も、売却することは可能です。

ただし、売却する前には、他のご親族にも相談し、皆が納得できる形でおこなうことが望ましいでしょう。売却する方法としては、主に以下のような選択肢があります。

【主な売却方法】

  • 宝石買取専門店
    宝石の知識が豊富な専門家が査定するため、適正な価格での買取が期待できます。とくに価値の高い宝石や希少な宝石の場合は、専門店への売却がおすすめです。
  • 貴金属買取店
    金やプラチナといった地金の価値を重視して買い取ってくれるお店です。宝石そのものの評価は専門店に劣る場合もありますが、地金部分を含めて評価してもらえます。
  • 総合リサイクルショップ
    手軽に売却できる反面、宝石の専門知識を持つ査定員がいない場合が多く、期待したほどの価格にならない可能性も考慮しておきましょう。
  • オンライン買取サービス
    自宅にいながら査定から買取まで完結できる手軽さが魅力です。複数の業者を比較しやすい一方、対面での交渉ができない点がデメリットとなることもあります。
  • オークションサイトやフリマアプリ
    自身で価格設定ができ、場合によっては高値で売れる可能性もあります。しかし、出品や交渉、発送などの手間がかかるほか、個人間取引のためトラブルのリスクも伴います。

それぞれの方法にメリットとデメリットがありますので、お持ちの宝石の種類やご自身の状況に合わせて、最適な売却方法を選ぶことが大切です。

貴金属や宝石を高く売るポイント

形見の貴金属や宝石を売却するなら、納得のいく価格を目指したいものです。

まず、鑑定書や鑑別書があれば必ず提出しましょう。

品質証明となり査定額に大きく影響します。購入時の箱や保証書、ブランド証明書などの付属品も査定額アップにつながる可能性があります。

品物自体も可能な範囲できれいにしておきましょう。

柔らかい布で拭くなどの簡単な手入れでも印象が変わります。ただし、傷つける恐れがある場合はそのまま査定に出します。

重要なのは、複数の買取業者に見積もりを依頼し比較検討する(相見積もり)ことです。

最低2〜3社に査定してもらい、最も条件の良い業者を選びましょう。査定料やキャンセル料の有無も事前に確認が必要です。

形見分けされたアクセサリーの活用法

遺品整理・貴金属

故人から受け継いだ大切なアクセサリーは、そのまま身につけるだけでなく、リフォームや修理を施して、新たな形で引き継いでいくことも可能です。

また、長く愛用するためには、適切な保管方法も知っておく必要があります。

ここでは、受け継いだアクセサリーを大切に活用するための具体的な方法を解説します。

  • 日常でそのまま使う
  • リフォームやリメイクをする
  • 修理やメンテナンス・クリーニングをする

日常でそのまま使う

形見のアクセサリーをそのまま身につけることは、故人を最も身近に感じられる素敵な活用法です。故人が見守ってくれているような温かい気持ちになるかもしれません。

普段使いしやすいデザインなら日常のファッションに取り入れ、故人の命日や法事、結婚式などの特別な日に身につければ、故人への想いを新たにできます。

ただし、大切な形見なので紛失や破損に注意し、大切に扱いましょう。

サイズやデザインが合わない場合は、無理せずリフォームなどの活用法を検討するのが良いでしょう。

リフォームやリメイクをする

受け継いだアクセサリーのデザインが古かったり好みと違ったりしても、リフォームやリメイクで現代的で使いやすい形に生まれ変わらせることが可能です。

アクセサリーのリメイク例
  • 古い指輪の宝石で新しいペンダントやリングを作成
  • ネックレスのチェーン調整・交換
  • 片方だけのイヤリングをペンダントチャームやブローチに

費用は元のデザイン、素材、作り替えたい形、依頼業者で大きく異なります。

事前に複数の信頼できるジュエリーリフォーム専門店に相談し、見積もりを取ることを強くおすすめします。

修理メンテナンス・クリーニング

受け継いだアクセサリーが壊れていたり汚れていたりする場合は、専門業者に修理やクリーニングを依頼しましょう。

チェーン切れ、石の緩み、時計の不動、金具の破損なども、多くの場合修理で再び使えるようになります。

定期的なクリーニングやメンテナンスで輝きを保ち、長く愛用できます。

とくにダイヤモンドやパールなどは、専門的なクリーニングや石留めのチェックを定期的に受けると安心です。

費用や期間は状態や種類で異なるため、事前に専門業者によく確認しましょう。

形見分けのアクセサリー トラブル回避の注意点

故人のアクセサリーの形見分けをおこなう際、進め方や配慮が足りないと、思わぬ親族間トラブルに発展してしまう可能性も否定できません。

ここでは、そのようなトラブルを未然に防ぎ、円満な形見分けを実現するためにとくに注意すべき点を解説します。

  • 形見分けは必ず相続人全員でおこなう
  • 遺品の価値は専門家の意見を参考にする
  • 記録を残す「何を誰に渡したか」
  • 【注意】贈与と見なされるケース

勝手な判断はトラブルの元!必ず相続人全員で

アクセサリー形見分けの最も重要な原則は、相続人全員の合意のもとでおこなうことです。

特定の一人が勝手に判断し行動すると、後の大きな親族間トラブルの原因になります。

誰がどのアクセサリーを受け取るか、どう処分するかは、必ず相続人や関係者全員でオープンに話し合い、情報を共有し、全員納得の形で決定しましょう。

些細に見えても、他の方には大切な思い出の品かもしれません。

手間がかかっても、相続人全員で集まり話し合うことをおすすめします。

遺品の価値は専門家の意見を参考にする

故人のアクセサリーの中には、一見しただけではその本当の価値がわかりにくいものも少なくありません。

素人判断で「これは高価そうだ」「これは価値がないだろう」と誤解してしまうと、それが原因で不公平感が生じたり、親族間のトラブルを引き起こしたりする可能性があります。

とくに、宝石があしらわれたジュエリーや有名ブランドの時計など、高価そうに見えるものについては、専門の鑑定士や信頼できる買取業者に査定を依頼し、客観的な価値を把握することをおすすめします。

その鑑定結果を相続人全員で共有することで、公平な分配の基礎となり、不必要な憶測や不信感が生じるのを防ぐことができます。

記録を残す「何を誰に渡したか」

どのアクセサリーを誰に形見分けしたか、簡単なもので良いので記録(リストなど)に残すようにしましょう。

時間が経つと記憶は曖昧になり、「あの品は誰に?」といった誤解や揉め事の原因になりかねません。

とくに多数のアクセサリーを分ける場合や価値あるものが含まれる場合、しっかりした記録が後の確認やトラブル防止に役立ちます。

リストには品名、簡単な特徴、受取人名、形見分けの日付などを記載しましょう。

より確実な方法として、合意内容を書面にまとめ、関係者全員で署名・捺印することも有効です。

【注意】贈与と見なされるケース

形見分けは基本的に故人の遺品を分け合う行為ですが、内容や方法によっては税法上の「贈与」と見なされる可能性に注意が必要です。

たとえば、社会通念上明らかに高価すぎる品物を特定の一人に渡した場合や、法定相続人以外(故人の友人など)に高額なアクセサリーを渡した場合などが該当する可能性があります。

贈与と判断されると、受け取った側に贈与税が課されることがあります。

形見分けの範囲を超えるかは、品物の客観的価値や相続財産全体の状況などから総合的に判断されます。

安易に自己判断せず、不安な場合は税理士などの専門家に事前に相談しましょう。

形見分けのアクセサリーと税金

故人のアクセサリーを形見分けする際には、相続税や贈与税といった税金の問題が関わってくる可能性があります。

大切な形見分けであとで困ったことにならないよう、税金に関する基本的な知識も押さえておくことが重要です。

税金に関する疑問や不安を解消し、安心して形見分けを進められるようにしましょう。

  • 基本的に相続税の対象になる
  • アクセサリーは時価で評価
  • 贈与税がかかる場合とは?
  • 迷ったら税理士などの専門家へ相談

基本的に相続税の対象になる

故人が所有していたアクセサリーは、現金や預貯金、不動産などと同様に、法的には相続財産の一部として扱われることをまず理解しておきましょう。

そのため、そのアクセサリーに財産的な価値が認められれば、相続税の課税対象となる可能性があります。

相続税には基礎控除額というものがあり、遺産の総額がこの基礎控除額以下であれば、相続税はかかりません。

しかし、遺産総額が基礎控除額を超える場合には、アクセサリーの価値も他の財産と合算して評価され、相続税の計算に含まれることになります。

「形見分けでもらったものだから税金は関係ない」と自動的に相続税の対象外になるわけではないという点に、十分な注意が必要です。

アクセサリーは時価で評価

相続税計算において、形見分けされたアクセサリーの価値は、購入時の価格ではなく、相続開始時(故人が亡くなった時点)の「時価」で評価するのが原則です。

「時価」とは市場価格や中古買取相場などを指します。

価値判断が難しいブランド品や宝石類は、専門鑑定士や信頼できる買取業者の査定額が重要な参考資料となります。鑑定書なども役立ちます。

正確な評価が難しい場合や高額品が多数ある場合は、税理士に相談し適切な評価方法を確認しましょう。

安易な自己判断は避け、客観的根拠に基づき評価することが求められます。

贈与税がかかる場合とは?

形見分けが相続人間で行われる場合、通常は相続財産として相続税の範疇で処理されます。

しかし、相続人以外(故人の友人・知人など)にアクセサリーを渡した場合、価値によっては贈与税の対象となることがあります。

とくに法定相続人以外へ高価なアクセサリーを渡すと、贈与とみなされる可能性が高まります。

贈与税には年間110万円の基礎控除があり、これを超えると受け取った側に贈与税の申告・納税が必要になる可能性があります。

「形見分けだから大丈夫」と安易に考えず、税務上の扱いを確認することが大切です。

迷ったら税理士などの専門家へ相談

故人のアクセサリーを含む遺産の相続税評価や申告手続きは専門知識が必要で複雑な場合があります。

とくに高価なアクセサリーが多数ある場合や、他の遺産も多く計算が難しいと感じる場合は、早めに税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

税理士は適切な財産評価、申告手続きのアドバイス、節税提案など、専門的な立場で幅広いサポートを提供してくれます。

「相続税の対象か」「贈与税は?」といった疑問や不安は自己判断せず、専門家の意見を仰ぐのが最も確実で安心です。

初回相談無料の事務所も多いので、気軽に問い合わせてみましょう。

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形見分けのアクセサリーに関するよくある質問

形見分けでアクセサリーを取り扱う際には、さまざまな疑問が生じることがあります。

ここでは、多くの方が疑問に思われる点についてお答えします。

Q.孫に形見分けする際の注意点はありますか?

お孫さんへアクセサリーを形見分けする際は、まずお孫さんの年齢に合わせた配慮が大切です。

幼い場合は親御さんと相談し管理を依頼し、成長していれば本人の好みや意思を尊重しましょう。

事前に他のご家族ともよく話し合い、不公平感が出ないようにすることが重要です。

アクセサリーに込められた故人の想いやエピソードを丁寧に伝え、大切にする気持ちを育んでください。

高価な品物は相続財産の一部として税金が関わる可能性も考慮し、必要であれば専門家にも相談しましょう

お孫さんの親御さんと連携し、皆が納得できる温かい形見分けを目指してください。

Q.亡くなった方のアクセサリーは勝手に処分してもいい?

故人が遺されたアクセサリーは、法的には相続財産となります。

そのため、相続人全員の同意なしに、特定の方が勝手に処分することはできません。

勝手な処分は、あとでの親族間トラブルの大きな原因となる可能性がありますので、絶対に避けましょう

まずは相続人間でしっかりと話し合い、誰がどのアクセサリーを引き取るのか、あるいは処分するのかを決定する必要があります。

万が一、処分することになった場合でも、故人が大切にしていた品物であることを念頭に置き、買取や供養といった適切な方法を検討し、故人への敬意を忘れないようにしましょう。

Q.生前形見分けする時の注意点はありますか?

まず、ご本人の明確な意思と判断能力のもとでおこなうことが大前提です。

そして、事前にご家族や将来相続人となる可能性のある方々とよく話し合い、理解と合意を得ることで、後のトラブルを防ぐことにつながります。

最大の注意点は贈与税です。生前形見分けは「贈与」にあたるため、年間110万円を超える価値の品物を受け取った方には贈与税がかかる可能性があります。

高価なものを渡す場合は、税理士など専門家への相談が不可欠です。

また、渡す相手の方の気持ちも尊重し、何を誰にいつ渡したのかを記録として残しておくことをおすすめします。これらの点を踏まえ、慎重に準備を進めましょう。

Q.形見分けで遺品をもらったとき、お礼は必要ですか?

形見分けは、故人を偲び、その思い出を分かち合うという精神的な意味合いが強い行為です。

そのため、基本的に、親族間でおこなわれる場合には、お礼はとくに必要ないとされることが多いです。

しかし、明らかに高価なものをもらった場合や、目上の方から大切な品物を頂いた場合など、感謝の気持ちを形として伝えたいと考えることもあるでしょう。

そのような場合は、お礼状を送ったり、別の機会に心ばかりのお返しをしたりすることもよいかもしれません。

Q.金属アレルギーです。形見分けでもらったアクセサリーの活用方法はありませんか?

形見のアクセサリー素材によっては、金属アレルギーで使用できない場合があります。まず素材を確認しましょう。

一般的にプラチナや高純度の金(K18やK24など)、チタンはアレルギーが出にくいとされます。

素材不明や心配な場合は、専門のジュエリーショップなどで相談しましょう。

またリフォーム時に肌に触れる部分をアレルギー対応素材に変えたり、表面に特殊コーティングを施したりすることも可能です。専門業者に相談し、最適な方法を見つけましょう。

Q.指輪のサイズが合わない場合はどうすれば?

形見分けでもらった指輪のサイズが、残念ながら自身の指に合わないというケースはよくあります。

しかし、多くの場合、指輪のサイズ直しは可能ですので、諦める必要はありません。

ただし、指輪のデザインや素材(全周に石がびっしりと留められているエタニティリングや、特殊な素材など)によっては、サイズ直しが難しい場合や、費用が比較的高額になることもあります。

まずは、信頼できるジュエリーリフォーム店や専門店に指輪を持参し、サイズ直しの可否や費用、必要な期間などを具体的に相談してみましょう。

万が一サイズ直しが難しい場合でも、その指輪の宝石や金属を活かして、ペンダントトップや他のアクセサリーにリフォームするという選択肢も考えられます。

Q.形見分けは業者に依頼できますか?

自分たちだけで形見分けを進めるのが難しい場合や専門的サポートが必要な場合、遺品整理業者に相談する選択肢もあります。

業者の中には、遺品整理だけでなく、形見分けのアドバイスやサポート(仕分け・リスト作成の手伝い、話し合いの場の設定・進行サポート、鑑定・買取手配など)を行っているところがあります。

ただし、サービス内容や費用は業者で大きく異なるため、依頼検討時には複数の業者から詳しい話を聞き、見積もりを取って比較検討することが非常に重要です。

まとめ

この記事では、故人のアクセサリーを形見分けする際の基本的な知識、具体的な進め方とマナー、トラブルを避けるための注意点、そして税金に関する知識まで、幅広く解説しました。

アクセサリーの形見分けで最も大切なのは、故人の遺志を尊重し、残されたご家族や関係者がお互いの気持ちに配慮しながら、よく話し合って進めることです。

受け継いだ品物は、故人との思い出をつなぐ大切な証となります。

そのまま大切に使うことも、リフォームして新たな形で愛用することも、あるいは感謝を込めて手放すことも、すべて故人を思う気持ちの表れといえるでしょう。

ご自身の状況に合わせて、最善の方法を検討し、心穏やかに形見分けを進めてください。

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