
遺品整理で値段がつかなかった大量の不用品を前に、「もう捨てるしかないのか…」と処分にお困りではないでしょうか。
実は、捨てる以外にも費用を抑え、故人の品を活かす方法はたくさんあります。
この記事では、遺品整理で買取不可となった不用品の処分・清掃・リサイクル方法について解説します。
また、本当に売れないのかを再確認する方法やゴミの正しい分別方法、遺品整理後の清掃についても詳しく解説します。
買取業者に断られてしまい、残された品々の処分に困っているかたは、参考にしてください。

遺品整理・買取URIKO代表 小野寺 崇
東京都新宿区四谷で10年。遺品整理・買取で年間買取実績1,200件超の実績があるURIKO。多くのご遺族が「価値がわからない」「どこに頼めばいいか不安」という悩みを抱えながら、故人の大切な品々を仕方なく処分してしまう現状を目の当たりに。ご遺族の心に寄り添う丁寧な遺品整理と、お品物の価値を正しく見出す専門的な買取を両立したサービスを提供するため、URIKOを設立しました。
「ご遺族の負担を少しでも軽くし、故人の想いを次の価値へと繋ぐ」を信条に、日々お客様と向き合っています。
【保有資格・許認可】
遺品整理士認定協会 優良事業所認定 遺品整理士
古物商許可 東京都公安委員会 第304382118084号
一般社団法人日本リユース機構準会員
目次
遺品整理で買取不可になった不用品はどうすればいい?

遺品整理業者に依頼したものの、値段がつかずに「買取不可」となった品をどうすればいいのかと悩む人もいるのではないでしょうか。
ここでは、買取不可になった不用品の処分方法や費用、確認すべきことについて解説します。
- 状況に合わせた処分方法
- 諦めないで!処分する前に確認すべきこと
- 不用品の処分にかかる費用
状況に合わせた処分方法
遺品整理で買取不可となった不用品の処分方法は、一つではありません。
大きく分けて「リサイクル・リユースする」「ゴミとして処分する」「専門業者に任せる」という選択肢があり、状況に合わせて選択することが大切です。
時間や手間をかけられるか、費用をどれだけ抑えたいか、故人の想いをどう扱いたいか、という点を考慮しながら、後悔のない方法を検討しましょう。
諦めないで!処分する前に確認すべきこと
「買取不可」と判断されても、すぐに処分を決めるのは待ちましょう。
まず確認すべきなのは、品物が遺族や故人の知人にとって「金銭的な価値以上の思い出の品」ではないか、という点です。
また、ある業者では買取不可でも、別の業者では値段がつく可能性も残っています。
処分は最終手段と考え、他の可能性も検討してみてください。
不用品の処分にかかる費用
遺品の処分は、無料ではありません。
自治体の粗大ゴミ収集を利用する場合でも手数料がかかりますし、家電リサイクル法対象の品目などは、法律で定められたリサイクル料金が必要です。
また、専門業者に処分を依頼する場合も、品物の量や種類に応じた処分費用が発生します。
買取で費用を相殺できなかった分は、処分費用として自己負担になることを念頭に置いておきましょう。
【確認】本当にその遺品は買取・リサイクルできない?

一度は値段がつかなかった遺品も、別の業者・他の方法では価値が見出されることがあります。
処分を決断する前に、もう一度だけ買取やリサイクルの可能性を探ってみましょう。
- 別の遺品整理・買取業者に査定を依頼する
- 地域のリサイクルショップに持ち込んでみる
- フリマアプリやネットオークションで出品を試す
別の遺品整理・買取業者に査定を依頼する
遺品整理業者には、それぞれ得意なジャンルがあります。
たとえば、A社は骨董品に強いが、B社は古着やホビー用品の査定を得意としている、という具合です。
そのため、一社の査定で諦めず、別の業者にセカンドオピニオンを求めることをおすすめします。違う業者が見れば、思わぬ品物に値段がつくかもしれません。
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地域のりサイクルショップに持ち込んでみる
ブランド品や骨董品でなくても、まだ十分に使える日用品や状態の良い家具、製造年数の新しい家電などは、地域のリサイクルショップが買い取ってくれる場合があります。
遺品整理業者のような専門的な査定は期待できませんが、「捨てるよりは誰かに使ってもらいたい」という場合に適した方法です。
車で持ち運べる量の品物があれば、一度査定に持ち込んでみてはいかがでしょうか。
フリマアプリやネットオークションで出品を試す
特定の趣味に関する品物や、デザインの古い食器、現在は販売されていない雑貨などは、フリマアプリやネットオークションで探しているひとがいるかもしれません。
業者では値段がつかなくても、個人間取引であれば売れる可能性があります。
ただし、写真撮影から梱包、発送、購入者とのやり取りまで、全て自分でおこなう手間がかかります。
時間に余裕があり、少しでもお金に換えたいと考える場合に検討したい方法です。
罪悪感を減らす遺品のリサイクル・リユース4つの方法

故人のものをゴミとして処分することに、強い抵抗を感じるかたは多いでしょう。
ここでは、罪悪感を和らげ、故人の想いを次に繋ぐためのリサイクル・リユース方法を4つ紹介します。
- 方法1:知人や友人に形見分けとして譲る
- 方法2:NPO法人などの支援団体に寄付する
- 方法3:海外へ輸出・リユースする業者に依頼する
- 方法4:自治体のリサイクルセンターを活用する
方法1:知人や友人に形見分けとして譲る
親族だけでなく、故人と親しかった友人に「何か思い出の品として受け取ってもらえませんか」と声をかけてみるのも一つの方法です。
遺族にとっては不用品でも、故人との思い出を共有するかたにとっては、かけがえのない形見となることがあります。
品物を通じて、故人の思い出話をする良い機会にもなるでしょう。
方法2:NPO法人などの支援団体に寄付する
まだ使える衣類や食器、文房具、ぬいぐるみなどは、国内外の支援を必要とするひとびとのために活動するNPO法人などに寄付できます。
「捨てる」のではなく、誰かのために「役立てる」という選択は、遺族の心の負担を大きく和らげてくれます。
ただし、寄付を受け付けている品物には条件があるため、事前に各団体のウェブサイトなどで確認が必要です。
方法3:海外へ輸出・リユースする業者に依頼する
日本では需要がなくても、海外では喜んで使われる品物も多くあります。
たとえば、古い食器や調理器具、子ども用品、文房具などです。
品物を集め、海外へ輸出してリユースする事業をおこなう業者に依頼する方法もあります。
遺品整理業者が提携している場合もあるため、見積もり時に相談してみるのも良いでしょう。
方法4:自治体のリサイクルセンターを活用する
お住まいの自治体によっては、まだ使える家具などを回収し、修理して安価で販売するリサイクルセンターを運営している場合があります。
粗大ゴミとして処分する前に、一度自治体のウェブサイトや窓口で、施設の有無を確認してみることをおすすめします。
地域の誰かに使ってもらえる、顔の見えるリサイクル方法です。
遺品を「処分」する場合の正しい分別方法

様々な手を尽くしても、どうしても処分せざるを得ない遺品も出てきます。
その際は、法律や地域のルールに従って正しく処分することが重要です。
- 一般ゴミとして処分する際の注意点
- 家電リサイクル法対象品の処分
- 個人情報が含まれるものの処分
- 供養が必要なものの処分
自分で一般ゴミとして処分する際の注意点
衣類や食器、雑貨などを自分で処分する場合は、お住まいの自治体が定めるゴミの分別ルールを必ず守りましょう。
ルールを無視して不法投棄をすれば、近所とのトラブルや法的な罰則の原因となり、故人の名誉を傷つけることにもなりかねません。
分別方法が分からない場合は、自治体のウェブサイトやパンフレットで確認するか、電話で問い合わせましょう。
家電リサイクル法対象品(テレビ・冷蔵庫など)の処分手順
テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目は、「家電リサイクル法」の対象品目です。
品々は粗大ゴミとして出すことはできず、法律で定められた方法でリサイクルしなければなりません。
処分するには「リサイクル料金」と「収集運搬料金」が必要です。
購入した販売店か、自治体が指定する引取場所に連絡して、適切な処分を依頼してください。
個人情報が含まれるもの(PC・スマホ)の処分方法
パソコンやスマートフォン、手紙、日記、公共料金の明細書など、個人情報が含まれる遺品の処分には細心の注意が必要です。
デジタルデータは専門業者に依頼して確実に消去するか、物理的に破壊します。
紙類は、シュレッダーにかけるか、溶解処理サービスを利用すると良いでしょう。
安易な処分は、思わぬ情報漏洩トラブルにつながる危険性があります。
供養が必要なもの(仏壇・神棚・人形など)
仏壇や神棚、故人が大切にしていた人形やぬいぐるみなど、宗教的・精神的な意味合いの強い品物は、そのままゴミとして処分しにくいものです。
紹介した品物は、お焚き上げなど、適切な供養をしてから処分することをおすすめします。
お付き合いのあるお寺や神社に相談するか、供養サービスを提供している遺品整理業者に依頼しましょう。
片付けた後の「部屋の清掃」はどうすればいい?

遺品をすべて搬出し終えた後には、部屋の清掃作業が待っています。
長年住んでいた家の汚れは思った以上に頑固なものです。
ここでは、自分でおこなう清掃と、専門業者に依頼する方法を比較します。
自分で清掃をおこなう場合
遺族が自分でおこなう清掃は、主に掃除機がけや水拭き、簡単なホコリ取りなどが中心になるでしょう。
賃貸物件の引き渡しや、家の売却を考えていない場合は、範囲の清掃でも十分かもしれません。
しかし、長年蓄積した水回りのカビや油汚れ、壁紙のヤニ汚れ、染み付いた生活臭などを完全に取り除くのは非常に困難です。
時間と労力がかかる上に、市販の洗剤では限界があることを理解しておく必要があります。
業者に依頼するメリットと費用相場
専門のハウスクリーニング業者に依頼すれば、自分たちでは落とせない頑固な汚れも徹底的に清掃してくれます。
とくに賃貸物件の原状回復や、家を売却する前には、プロの力で資産価値を維持することが重要です。
比較項目 | 自分でおこなう清掃 | ハウスクリーニング |
---|---|---|
費用 | 安価 (道具代のみ) | 比較的高価 (数万円~) |
時間・労力 | 非常に労力がかかる | かからない |
仕上がり | 日常清掃レベル | 専門的で非常に綺麗 |
専門性 | 難しい汚れは困難 | 特殊な汚れや臭いにも対応 |
費用はかかりますが、時間と労力を節約し、見違えるほど綺麗になるという大きなメリットがあります。
また、遺品整理業者でも清掃を依頼できます。まとめて依頼できるので、手間や費用を抑えられるのが魅力です。
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買取不可品の処分も「遺品整理業者」に一括で任せられる

買取不可品の分別や処分、その後の清掃まで、全てを遺族だけでおこなうのは大変な作業です。
もし途方に暮れてしまったら、全ての作業を遺品整理業者に一括で任せるという選択肢を検討してみてください。
- 面倒な分別から搬出・処分まで全て任せられる
- 精神的・肉体的な負担を大幅に軽減できる
- 買取可能な品物と合わせて費用を相殺できる
面倒な分別から搬出・処分まで全て任せられる
専門業者に依頼すれば、何がどのゴミに分別されるのか、家電リサイクル法対象品はどうすればいいのか、という面倒な確認や手続きを全て代行してくれます。
遺族は、必要なものと不要なものを指示するだけで、あとは専門スタッフが適切に作業を進めてくれます。
時間がないかたや、遠方にお住まいのかたにとっては大きなメリットです。
精神的・肉体的な負担を大幅に軽減できる
故人の思い出の品を自分の手で「ゴミ」として処分するのは、精神的に非常につらい作業です。
また、重い家具の搬出や長時間の分別作業は、肉体的にも大きな負担となります。
つらく大変な作業を専門家に任せることで、遺族は心身の健康を保ち、故人を偲ぶ時間に集中できます。
買取可能な品物と合わせて費用を相殺できる
たとえ買取不可品が多くても、家の中にまだ査定していない買取可能な品物が残っているかもしれません。
遺品整理業者は、家全体を対象として、価値のつくものを見つけ出し、買取価格を提示してくれます。
買取金額を、買取不可品の処分費用や清掃費用に充てることで、最終的な自己負担額を抑えることが可能です。
買取不可の品物でも諦めないで!買取・遺品整理URIKO(ウリコ)
ここまで自身での処分やリサイクル方法を紹介してきましたが、時間や手間、精神的な負担が大きいと感じるかたもいるでしょう。
そんなときは、プロの力を頼るという選択肢も検討してください。
買取・遺品整理のURIKO(ウリコ)が、お客様の様々なお悩みに寄り添い、最適な解決策を提案します。
面倒な分別から処分・清掃まで一括でお任せいただけます
URIKO(ウリコ)では、買取不可品の面倒な分別から、各種法令に基づいた適切な処分、そしてお部屋の清掃まで、全ての作業をワンストップで承ります。
遠方にお住まいのかたや、仕事でお忙しいかた、精神的な負担が大きいかたにも、信頼して依頼いただける体制を整えております。
何から手をつければ良いか分からない、というかたもまずはお気軽に相談してください。
他社で値段がつかなかった品物も再査定いたします
一度は「値段がつかない」と判断された品物でも、諦めるのはまだ早いかもしれません。
URIKO(ウリコ)では、幅広いネットワークと、各ジャンルの専門知識を持つ査定士が、多角的な視点から丁寧に再査定いたします。中間業者を挟まないため、その分を価格に反映することが可能です。
自身では価値がないと思っていた品物に、思わぬ価格がつくケースもございますので、どんなものでもまずは拝見させてください。
処分や清掃のみの依頼にも柔軟に対応します
「買い取ってもらえるものが何もないから…」と依頼をためらう必要はございません。
URIKO(ウリコ)では、価値のつかなかったお品でも買取させていただきます。
また、不用品の回収・処分のみの依頼や、退去日に向けたハウスクリーニングのみの依頼にも柔軟に対応しております。
まずは無料相談で、お客様の状況をお聞かせください。最適なプランを提案いたします。
遺品整理の不用品処分に関するよくあるご質問

遺品整理で出た不用品の処分に関して、多くのかたが抱く疑問にお答えします。
処分費用が高額になりがちなものは何ですか?
一般的に、ピアノや大型の金庫、中身が残っているスプレー缶や塗料、大量の植木や土などが、特殊な作業や処分方法が必要なため費用が高額になる傾向があります。
また、ベッドのマットレスやソファなども、自治体によっては高めの処分手数料が設定されています。
見積もり時に、追加費用がかかる品物がないか確認しておくことが大切です。
URIKOではピアノの買取も行っています。ぜひご相談ください。
遺品をゴミとして捨てることに罪悪感があります。
遺品をゴミとして処分することに罪悪感を覚えるのは、故人を大切に想うからこその自然な感情です。
気持ちを和らげるためには、この記事で紹介したような寄付やリサイクルを検討する、処分する前に写真に撮っておく、お清めの塩を振ってから袋に入れる、という方法があります。
自身が納得できる形で、気持ちの整理をつけていくことが何よりも重要です。
賃貸物件の場合、いつまでに処分と清掃を終えるべきですか?
賃貸物件の契約内容によって異なりますが、一般的には「死亡後1ヶ月以内」や「翌月の契約更新日まで」など、速やかな明け渡しを求められるケースが多いです。
まずは大家さんや管理会社に連絡を取り、遺品整理のスケジュールと退去期限について相談しましょう。
事情を話せば、期限の延長など柔軟に対応してもらえる場合もあります。
業者に処分を依頼して不法投棄されることはありませんか?
残念ながら、一部の悪徳業者による不法投棄は存在します。
トラブルを避けるためには、業者が自治体の「一般廃棄物収集運搬業許可」をきちんと取得しているかを確認することが不可欠です。
許可なく家庭ゴミを回収・処分することは違法です。
優良な業者は必ずウェブサイトなどに許可番号を明記しているため、依頼前に必ず確認してください。
まとめ

この記事では、遺品整理で買取不可となった不用品の処分・清掃・リサイクル方法について解説しました。
遺品整理で値段がつかなかった品物も、すぐに「処分」と決める必要はありません。
寄付やリサイクルで誰かの役に立ったり、形見分けとして故人の想いを繋いだりと、様々な選択肢があります。
大切なのは、自身の心の負担が最も軽くなる方法を選ぶことです。
処分に罪悪感を覚えるなら無理に捨てる必要はなく、時間や手間がかけられないなら専門業者に頼るのも賢明な判断といえるでしょう。
もし目の前の不用品に途方に暮れているなら、まずはこの記事を参考に「誰かに譲れるもの」「供養したいもの」「処分するもの」に大まかに分けてみてください。
それでも難しいと感じたときは、ひとりで抱え込まず、処分や清掃まで一括で任せられる遺品整理の専門業者に相談するのがおすすめです。