
遺品整理で出てきた宝石を売却して、少しでも整理費用の負担を軽くしたいと考える方は少なくありません。
しかし、専門知識がないと「価値がわからない宝石を安く買い叩かれないか」「どの業者を信頼すれば良いのか」といった不安はつきものです。
この記事では、遺品整理における宝石の買取について解説します。
信頼できる業者の選び方から買取相場、実際の依頼の流れ、高く売却するコツまで詳しく説明します。
遺品の宝石の扱いに悩み、後悔のない方法を探している方は、ぜひ参考にしてください。

遺品整理・買取URIKO代表 小野寺 崇
東京都新宿区四谷で10年。遺品整理・買取で年間買取実績1,200件超の実績があるURIKO。多くのご遺族が「価値がわからない」「どこに頼めばいいか不安」という悩みを抱えながら、故人の大切な品々を仕方なく処分してしまう現状を目の当たりに。ご遺族の心に寄り添う丁寧な遺品整理と、お品物の価値を正しく見出す専門的な買取を両立したサービスを提供するため、URIKOを設立しました。
「ご遺族の負担を少しでも軽くし、故人の想いを次の価値へと繋ぐ」を信条に、日々お客様と向き合っています。
【保有資格・許認可】
遺品整理士認定協会 優良事業所認定 遺品整理士
古物商許可 東京都公安委員会 第304382118084号
一般社団法人日本リユース機構準会員
目次
遺品整理で見つかった宝石の買取はどこに依頼すべき?

遺品整理で見つかった宝石の売却先には、主に2つの方法があります。
それぞれの業者の特徴を理解し、自分の状況に合った依頼先を選ぶことが大切です。
ここでは、それぞれのメリット・デメリットと、選び方のポイントを解説します。
遺品整理とまとめて依頼できる買取業者
遺品整理と宝石の買取を、一つの業者にまとめて依頼できるサービスです。最大の利点は、手間が大幅に省ける点にあります。
複数の業者を探したり、それぞれと日程調整や契約をしたりする必要がありません。
遺品整理という心身ともに負担が大きい中で、やり取りを一本化できるのは大きな利点です。
ただし、宝石の査定が専門外である場合、専門業者に比べて買取価格が低くなる可能性も考慮しておきましょう。
宝石・貴金属の専門買取業者
宝石や貴金属の査定・買取を専門的に行っている業者です。専門の鑑定士が在籍しており、宝石の価値を正しく評価してくれるため、高価買取が期待できます。
故人が大切にしていた宝石の価値をしっかりと知りたい場合や、1円でも高く売却したい場合には、専門買取業者がおすすめです。
一方で、遺品整理そのものは行っていないため、別途、遺品整理業者を手配する手間が発生します。
状況に応じた依頼先の選び方
どちらの業者を選ぶべきかは、何を最も優先したいかによって変わります。それぞれの状況に合わせた選び方を検討しましょう。
- 手間をかけずに進めたい場合
遺品整理と買取をまとめて依頼できる業者が適しています。 - 買取価格を優先したい場合
宝石を正当な価格で、できるだけ高く売却したい場合は、宝石・貴金属の専門買取業者を選ぶと良いでしょう。
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失敗しない!遺品整理の宝石・アクセサリー買取業者の選び方

故人の大切な遺品を信頼して任せるためには、信頼できる買取業者を慎重に選ぶことが不可欠です。
悪質な業者とのトラブルを未然に防ぐため、以下のポイントを確認しましょう。
- 専門知識を持つ鑑定士が在籍しているか
- 買取実績や口コミが豊富か
- 「古物商許可」を取得しているか
- 注意すべき悪質業者の特徴と手口
業者選びの点を押さえることで、後悔のない業者選びが期待できます。
専門知識を持つ鑑定士が在籍しているか
宝石の価値を正確に判断できる、専門の鑑定士が在籍しているかを確認しましょう。宝石の査定には高度な専門知識と経験が必要です。
知識のないスタッフが査定を行うと、宝石の本当の価値が見過ごされ、不当に安い値段がつけられる可能性があります。
業者の公式サイトなどで、鑑定士の資格や経歴、実績が公開されているかを確認することが、信頼性を測る一つの指標となります。
買取実績や口コミが豊富か
これまでの買取実績や、実際に利用した人の口コミも、業者選びの重要なポイントです。豊富な買取実績は、多くの人に選ばれている証拠です。
公式サイトに掲載されている実績だけでなく、第三者が投稿する口コミサイトなども参考にしましょう。
良い評価だけでなく、万が一のトラブルに対する業者の対応なども確認することで、より多角的に信頼性を見極めることができます。
「古物商許可」を取得しているか
中古品の売買を行う業者は、法律に基づき、公安委員会から「古物商許可」を得ることが義務付けられています。
許可なく営業している業者は違法であり、さまざまなトラブルに巻き込まれるリスクが非常に高いため、絶対に取引してはいけません。
許可を受けている業者は、公式サイトや店舗の見やすい場所に許可番号を必ず記載しています。依頼を検討する際には、まず許可の有無を確認しましょう。
注意して!やばい悪質業者の特徴と手口
残念ながら、遺品整理に関わる悪質な業者も存在します。
大切な遺品を守るため、以下のような特徴を持つ業者には注意が必要です。以下の項目が該当していないか、確認してください。
- 電話や訪問で、依頼していないのに強引に営業してくる
- 査定額の根拠を具体的に説明せず、曖昧な回答に終始する
- 「今売らないと損をする」などと契約を急かし、冷静な判断をさせない
- 他の品物も無理やり買い取ろうとする「押し買い」行為を行う
- 査定後に不当な手数料を請求してくる
少しでも「この業者、怪しい・やばいのでは?」と感じたら、その場での契約はきっぱりと断る勇気が大切です。
宝石・アクセサリーの買取相場と価値の決まり方

遺品の中から出てきた宝石に、一体どれくらいの価値があるのか、多くの方が気になるところでしょう。
宝石の買取相場や、価値の決め方について紹介します。
- 宝石の種類と買取相場の例
- 宝石の価値を左右する4つのポイント
- 鑑定書や鑑別書の有無
- デザインが古い宝石やノーブランド品の値段
事前に相場観を把握しておくことで、提示された査定額が適正かどうかが判断できます。
主な宝石の種類別買取相場の一例
宝石の買取価格は、種類、品質、大きさ、市場の需要などによって大きく変動します。
以下は、あくまで一般的な目安としての一例です。宝石を売る際の参考にしてみてください。
宝石の種類 | 1カラットあたりの相場(目安) | 備考 |
---|---|---|
ダイヤモンド | 30万円~200万円以上 | 4Cの評価で価格が大きく変動します。 |
ルビー | 5万円~100万円以上 | 色の鮮やかさや透明度、産地が重要です。 |
サファイア | 3万円~80万円以上 | 色の濃さや輝きが評価のポイントになります。 |
エメラルド | 3万円~50万円以上 | インクルージョンと呼ばれる内包物の少なさが鍵です。 |
実際の査定額は、個々の宝石の状態やデザイン、地金の価値などによって総合的に判断されます。
宝石の価値を左右する4つのポイント
特にダイヤモンドの価値評価においては、「4C」と呼ばれる国際的な基準が用いられます。4Cは、以下の4つの要素の頭文字を取ったものです。
- Carat(カラット):重さ。1カラットは0.2グラムです。
- Color(カラー):色の等級。無色透明に近いほど価値が高くなります。
- Clarity(クラリティ):透明度。内包物や傷の少なさを評価します。
- Cut(カット):研磨技術。輝きを最大限に引き出す形状やバランスが重要です。
これらの要素が総合的に評価され、ダイヤモンドの価値が決定されます。
鑑定書や鑑別書の有無
鑑定書や鑑別書は、その宝石が「本物であること」や「品質」を証明する重要な書類です。これらの書類が揃っていると、査定がスムーズに進みやすくなります。
査定士は書類に基づいて品質を正確に把握できるため、信頼性が高まり、買取価格のアップにもつながる可能性があります。
もちろん、書類がなくても専門の鑑定士が査定を行うことは可能です。しかし、もし保管されている場合は、必ず宝石と一緒に提示しましょう。
デザインが古い宝石やノーブランド品の値段
デザインが古い、またはノーブランドのジュエリーであっても、買取を諦める必要はありません。多くの場合、問題なく値段がつきます。
買取業者は、デザイン性だけでなく、使われている宝石そのものの品質や、指輪やネックレスの地金(金やプラチナなど)の素材価値を評価するためです。
宝石や貴金属としての価値がしっかりしていれば、ブランドの有無に関わらず、適正な価格での売却が期待できます。
遺品整理で宝石買取する時の基本的な流れ

実際に宝石の買取を依頼する場合、どのような手順で進むのでしょうか。
ここでは、問い合わせから売却が完了するまでの一般的な流れを解説します。
- 買取業者への問い合わせ
- 査定方法の選択
- 専門鑑定士による査定と金額の提示
- 契約と支払い
全体の流れを把握しておくことで、滞りなく手続きを進めることができます。
買取業者への問い合わせ
まずは、買取を検討している業者の公式サイトや電話で問い合わせを行います。
この段階で、どのような宝石を売りたいのか、遺品整理に伴う買取であることなどを伝えます。
不明な点や不安なことがあれば、事前に質問しておきましょう。オペレーターやスタッフの対応の丁寧さも、信頼できる業者かを見極めるポイントになります。
出張査定の日時や、宅配査定の手順など、今後の流れについても確認しておくとスムーズです。
査定方法の選択
買取業者によって異なりますが、査定方法には主に3つの種類があります。
それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分に合った方法を選びましょう。
査定方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
出張査定 | 自宅まで査定士が来てくれるため、手間がかからない。目の前で査定が見られる。 | 日程調整が必要。自宅に人を入れることに抵抗がある場合も。 |
宅配査定 | 自分の好きなタイミングで品物を箱に詰めて送るだけ。非対面で完結する。 | 査定結果が出るまでに時間がかかる。配送中の紛失リスクがゼロではない。 |
店舗査定 | その場で現金化できるスピード感が魅力。鑑定士に直接質問や交渉ができる。 | 店舗まで品物を持っていく手間がかかる。近くに店舗がない場合は利用しにくい。 |
専門鑑定士による査定と金額の提示
選択した方法で、専門の鑑定士が宝石を一点一点丁寧に査定します。
査定の際には、宝石の状態、品質、デザイン、地金の価値などを総合的に評価します。
査定が終了すると、品物ごとの買取価格と合計金額が提示されます。なぜその金額になったのか、査定の根拠を詳しく説明してくれる業者を選びましょう。
提示された金額に納得できない場合は、無理に売却する必要はありません。
契約と支払い
査定額に納得できたら、売買契約を結びます。契約の際には、運転免許証や健康保険証などの本人確認書類が必要です。
契約内容をしっかりと確認し、サインをします。契約が成立すれば、その場で現金が支払われるか、後日指定の口座に振り込まれます。
振込の場合は、いつまでに入金されるのかを必ず確認しておきましょう。
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故人の宝石を高く売却するためのコツ

故人が遺してくれた大切な宝石ですから、少しでも高く評価してもらいたいものです。
ここでは、宝石の査定額を上げるために、自分でできる簡単なコツを紹介します。
- 付属品をすべて揃える
- 売却前に簡単な手入れをしておく
- 複数の業者に相見積もりを依頼する
- 他の貴金属やブランド品とまとめて売る
このような少しの工夫で、査定額が変わる可能性があるので、試してみてください。
付属品をすべて揃える
購入時に付いていた鑑定書や鑑別書、ブランドの箱や保証書などの付属品は、できるだけすべて揃えて査定に出しましょう。
特に鑑定書は、その宝石の品質を客観的に証明する重要な書類であり、査定の信頼性を高めます。付属品が揃っていることで、再販しやすくなるため、買取価格がアップする可能性があります。
遺品を整理する際には、宝石本体だけでなく、関連する書類や箱も一緒に保管しておくことが大切です。
売却前に簡単な手入れをしておく
査定に出す前に、宝石の汚れを軽く拭き取っておくだけでも、査定士に与える印象が良くなります。柔らかい布で優しく拭き、表面の皮脂汚れやホコリを取り除きましょう。
ただし、間違った方法で手入れをすると、かえって宝石を傷つけてしまう恐れがあります。研磨剤や硬いブラシの使用は避けてください。
あくまで自分でできる範囲の簡単なクリーニングに留め、きれいな状態で査定してもらうことを心がけましょう。
複数の業者に相見積もりを依頼する
より高い価格で売却するためには、1社だけでなく、複数の買取業者に見積もりを依頼する「相見積もり」が不可欠です。
業者によって査定基準や得意な宝石の種類、販売ルートが異なるため、同じ宝石でも査定額に差が出ることが少なくありません。
最低でも2〜3社から見積もりを取り、提示された金額やスタッフの対応を比較検討することで、最も条件の良い業者を選ぶことができ、後悔のない売却につながります。
他の貴金属やブランド品とまとめて売る
もし宝石以外にも、使わない貴金属のアクセサリーやブランド品、時計などがあれば、一緒に査定に出すことをおすすめします。
多くの買取業者では、一度に査定する品物の点数が多いほど、一点あたりの買取価格を上乗せしてくれる「おまとめ査定」のサービスを行っています。
一つでは値段がつきにくい品物でも、他の物と合わせることで買い取ってもらえる可能性も高まります。
宝石以外の遺品もまとめて買取を依頼する際の注意点

遺品整理では、宝石以外にも骨董品や着物、ブランド品など、価値のありそうな品物が見つかることもあります。これらをまとめて買い取ってもらう際には、いくつか注意点があります。
品目によって買取業者の得意・不得意がある
買取業者には、それぞれ得意とするジャンルがあります。宝石に強い業者もいれば、骨董品や古美術品の査定を得意とする業者もいます。
専門外の品物を査定に出すと、その価値を正しく評価できず、安い価格で買い取られてしまう可能性があります。
複数のジャンルの品物を売却したい場合は、それぞれの品目に対応できる幅広い買取実績を持つ業者を選ぶか、ジャンルごとに専門の業者へ依頼することを検討しましょう。
遺品整理業者ならまとめて対応可能な場合も
さまざまなジャンルの遺品を一度に整理・売却したい場合、遺品整理業者が有力な選択肢となります。
遺品整理業者の多くは、不用品回収だけでなく買取サービスも提供しており、幅広い品目に対応可能です。
各分野の専門家と提携している業者も多く、宝石から骨董品、家電まで、まとめて適切な価格で査定・買取してくれることが期待できます。
値段がつかなかった品物の処分方法
すべての品物に値段がつくとは限りません。買取価格がつかなかった品物については、処分方法を考える必要があります。
遺品整理業者に依頼している場合は、買取と同時に不用品としての回収・処分も一括で任せることができます。
自分で処分する場合は、自治体のルールに従って分別し、ゴミとして出すか、不用品回収業者に依頼する方法があります。
遺品整理・買取のURIKO(ウリコ)は、豊富な買取実績を持つ遺品整理・買取業者です。宝石やアクセサリー、貴金属など様々な品目の買取が可能。
他店で価値がつかなかった品も丁寧に査定します。さらに、遺品整理も同時に行えるため買取と整理費用を相殺できます。
ぜひ、一度お見積もりをご依頼ください。
遺品整理 宝石 買取に関するよくある質問

親族に相談せずに遺品の宝石を売却しても問題ありませんか?
遺品の宝石は相続財産の一部と見なされるため、相続人全員の同意なしに勝手に売却することは、後々の親族間トラブルにつながる可能性があります。
売却を検討する際は、必ず事前に他の相続人に相談し、全員の合意を得てから進めるようにしましょう。
故人の名前やイニシャルが刻印された指輪でも買い取ってもらえますか?
指輪などに名前やイニシャルの刻印があっても、買取は問題なく可能です。
買取業者は、宝石や地金そのものの価値を評価するため、刻印の有無が査定額に大きく影響することはほとんどありません。
業者によっては、刻印を消すための費用が差し引かれる場合もありますが、基本的には売却できると考えられます。
査定料や出張費、キャンセル料などがかかることはありますか?
多くの優良な買取業者では、査定料、出張費、キャンセル料などを無料としています。
しかし、業者によっては手数料が発生する場合もあるため、依頼する前に必ず確認することが重要です。
公式サイトに明記されているか、問い合わせの際に直接質問して、費用に関する不安を解消しておきましょう。
宝石が本物かどうかわからない状態でも査定は可能ですか?
宝石が本物か偽物かわからない状態でも、全く問題なく査定を依頼できます。
専門の鑑定士が、プロの目で素材や品質をしっかりと見極めてくれます。自分では価値がないと思っていた品物に、思わぬ高値がつくケースも少なくありません。
まずは気軽に相談してみることをおすすめします。
買取を依頼する前に、親族間で決めておくべきことは何ですか?
トラブルを避けるために、まず「どの宝石を売却するのか」「どの宝石を形見分けとして残すのか」を明確にしておきましょう。
その上で、売却して得たお金を「どのように分配するのか」、あるいは「遺品整理の費用や法事の費用に充てるのか」といった使途についても、事前に話し合っておくことが大切です。
まとめ

この記事では、遺品整理 宝石 買取について解説しました。
遺品整理で出てきた宝石は、専門知識がなくても、信頼できる業者を慎重に選ぶことで、問題なく正当な価値で売却することが可能です。
業者選びでは、専門の鑑定士の在籍や古物商許可の有無、買取実績などを確認することが鍵となります。
また、悔いのない売却のためには、親族間で事前にしっかりと話し合い、全員が合意した上で進めることも忘れてはなりません。
まずはこの記事で紹介したポイントを参考に、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することから始めてみるのがおすすめです。