遺品整理とは?いつから始めるべき?費用や手順、業者選びまで解説

2025年04月21日
遺品整理・見積もり

身近な方が亡くなった後、避けて通れないのが遺品整理です。

しかし、「いつから手をつければいいの?」「費用はどれくらいかかる?」「そもそも誰がやるべき?」など、多くの疑問や不安を感じる方は少なくありません。

故人を偲ぶ大切な時間であると同時に、遺品整理は遺族にとって時間的にも精神的にも大きな負担となることがあります。

この記事では、「遺品整理とは何か」という基本的な知識から、具体的な作業内容、タイミング、費用相場、信頼できる業者の選び方まで、まとめて解説します。

ぜひ、遺品整理する際の参考にしてください。

遺品整理とは?故人のお品を整理すること

遺品整理業者

遺品整理とは、亡くなられた方(故人)が生前に使用していた品々(遺品)を整理・片付けすることを指します。

単に部屋をきれいにしたり、不用品を処分したりするだけではありません。遺品一つひとつと向き合い、大切な思い出の品や貴重品、相続関連の重要書類などを仕分ける作業です。

この過程は、遺族が故人を偲び、気持ちの整理をつけるための大切な時間でもあります。

物理的な整理と同時に、故人との思い出を振り返り、感謝の気持ちを伝え、別れを受け入れていく精神的なプロセスでもあるのです。

忘れがちなデジタル遺品

近年、見落とされがちなのが「デジタル遺品」です。

これは、故人が使っていたパソコンやスマートフォン、タブレットなどに保存されているデータや、インターネット上の各種サービスのアカウントなどを指します。

SNSアカウント、ネットバンキング、有料サービスの契約などが含まれます。

これらの扱いは非常に難しく、とくにパスワードが不明な場合は、データの取り出しやアカウントの解約・削除が困難になるケースが多いです。

放置すると不正利用のリスクや、不要な料金が発生し続ける可能性もあります。可能な限り、生前に本人が情報を整理しておくこと(エンディングノートの活用など)が望ましいといえます。

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遺品整理のサービス内容と関連事業との違い

遺品整理は専門的な知識や経験が必要となるため、業者に依頼するケースも増えています。

しかし、「生前整理」や「不用品回収」など、似たようなサービスとの違いが分かりにくいと感じる方もいるでしょう。それぞれの違いを理解しておくことが大切です。

遺品整理の基本サービスとオプション

遺品整理業者の基本的なサービス内容は、遺品の仕分け(貴重品、形見分け品、供養品、不用品など)、不用品の搬出・処分、室内の清掃です。

これに加えて、多くの業者では以下のようなオプションサービスを提供しています。

  • 貴重品や重要書類の捜索
  • 遺品の供養・お焚き上げの手配
  • 買取可能な遺品の査定・買取
  • ハウスクリーニング、特殊清掃
  • 相続に関する相談(提携の専門家紹介など)
  • 手続き代行(車両の廃車手続きなど)

依頼する際は、どこまでの作業を任せたいかを明確にし、見積もりを取ることが重要です。

生前整理との違い

生前整理は、本人が元気なうちに、自らの意思で身の回りの物や財産を整理することです。

将来、遺族となる家族の負担を減らすことや、自身の人生を見つめ直し、より快適な老後を送ることを目的として行われます。

遺品整理は故人の死後に行われるのに対し、生前整理は本人が主体となって行う点が大きな違いです。

不用品回収・買取との違い

不用品回収は、文字通り不要になった物を回収・処分するサービスです。遺品整理のように、故人の思いや遺族の気持ちに寄り添った丁寧な仕分けや貴重品の捜索は、基本的にサービス範囲外となります。

また、買取業者は価値のある品物を買い取ることが専門であり、不用品の処分や部屋全体の片付けが主目的ではありません。

遺品整理業者の中には買取サービスも行っている場合がありますが、不用品回収や買取専門業者とはサービスの主目的が異なります。

特殊清掃との違い

特殊清掃は、孤独死や事故、事件などにより遺体が長期間放置された現場において、血液や体液の除去、消臭、消毒、害虫駆除などを行う専門的な清掃サービスです。

遺品整理の作業と合わせて特殊清掃が必要になるケースもありますが、通常の遺品整理における清掃とは専門性や作業内容が大きく異なります。

遺品整理はいつからいつまでに?誰がやるべき?

遺品整理・自分で

遺品整理を「いつから始めて、いつまでに終えればいいのか」「誰が中心となって進めるべきなのか」は、多くの遺族が悩むポイントです。

遺品整理の時期とタイミング

遺品整理を始める時期に明確な決まりはありませんが、一般的には葬儀が終わり、少し落ち着いた四十九日法要の後を目安に始める方が多いようです。

これは、宗教的な区切りであると同時に、遺族が少しずつ現実を受け止め始めるタイミングでもあるためです。

ただし、以下のような場合は、タイミングを考慮する必要があります。

考慮すべきケース
賃貸物件の場合退去期限までに完了させる必要があります。家賃が発生し続けるため、早めに着手するのが望ましいでしょう。
相続手続き相続放棄(原則3ヶ月以内)や準確定申告(4ヶ月以内)、相続税申告(10ヶ月以内)などの手続きには期限があります。遺品の中から関連書類を探したり、財産を確定させたりする必要があるため、これらの期限も意識して進める必要があります。

遺品整理を焦る必要はありませんが、法的な手続きや契約の期限を確認し、計画的に進めることが大切です。気持ちの整理がつかない場合は、無理せず、時間をかけて少しずつ進める、あるいは業者に依頼することも検討しましょう。

遺品整理は誰がやる?

遺品整理は、基本的には相続人全員の責任において行われます。

遺品は相続財産の一部とみなされるため、勝手に処分したり、特定の相続人が独断で進めたりすると、後々トラブルになる可能性があります。

実際には、相続人全員が集まって作業するのが難しい場合も多いため、代表者を決めて進めたり、遺族間で協力・分担したりするのが一般的です。

遠方に住んでいる、高齢である、仕事が忙しいなどの理由で遺族だけで行うのが難しい場合は、遺品整理業者に依頼することも有効な選択肢となります。

業者に依頼する場合でも、事前に相続人間で合意を得ておくことが重要です。

遺品整理の流れと作業内容

遺品整理を自分たちで行う場合も、業者に依頼する場合も、基本的な流れは共通しています。

1:遺族との相談や準備

まず、誰がいつ、どのように遺品整理を進めるか、相続人や遺族間で話し合います。役割分担や費用負担、残したい物、処分する物の判断基準などを事前に決めておくとスムーズです。作業に必要な段ボールやゴミ袋、清掃用具なども準備します。業者に依頼する場合は、複数社から見積もりを取り、サービス内容や料金を比較検討します。

2:遺品の仕分け

部屋ごと、あるいはエリアごとに遺品を「必要な物(形見分け、貴重品など)」「不用品(処分するもの)」「保留(判断に迷うもの)」などに仕分けます。この作業が遺品整理の中心であり、最も時間と労力がかかります。

3:捨ててはいけないものの確認と捜索

仕分けと並行して、相続手続きに必要な書類(遺言書、権利証、保険証券、預貯金通帳、印鑑など)や、現金、貴金属などの貴重品、写真や手紙といった思い出の品などを丁寧に捜索・確認します。誤って処分しないよう、細心の注意が必要です。

4:不用品の搬出・処分

仕分けで不用品と判断されたものを、自治体のルールに従って分別し、搬出・処分します。大型家具や家電などは、粗大ごみとして手続きするか、不用品回収業者や遺品整理業者に依頼します。買取可能なものは買取業者に査定を依頼することもできます。

5:部屋の清掃

遺品の搬出が終わったら、部屋全体を清掃します。長年空き家だった場合や汚れがひどい場合は、ハウスクリーニング業者や遺品整理業者のオプションサービスを利用するのも良いでしょう。

6:遺品の供養(お焚き上げ)

故人が大切にしていた物や、仏壇、神棚、写真、人形など、そのまま処分することに抵抗がある遺品については、お寺や神社、あるいは遺品整理業者を通じて供養(お焚き上げなど)を依頼することができます。業者によってはお焚き上げを無料で行なってくれるところもあるため、確認しておきましょう。

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遺品整理業者に依頼するメリット・デメリット

遺族だけで遺品整理を行うのが難しい場合、専門業者への依頼は有効な手段ですが、メリットとデメリットを理解しておくことが大切です。

メリット
時間と労力の節約遺族の負担を大幅に軽減できる
精神的な負担の軽減 故人の遺品と向き合う辛い作業を任せられる
専門的な知識と経験貴重品の見逃しを防ぎ、適切な仕分け・分別・処分を行ってくれる
スムーズな作業短期間で効率的に作業を進めてくれる
買取や供養なども依頼可能関連する手続きや作業をまとめて依頼できる場合がある

デメリット
費用がかかる依頼するには費用が発生する
業者選びが重要 悪質な業者も存在するため、信頼できる業者を見極める必要がある

遺品整理の費用相場

遺品整理

遺品整理の費用は、部屋の広さ(間取り)、遺品の量、作業員の人数、作業時間、オプションサービスの有無、建物の状況(エレベーターの有無など)によって大きく変動します。

あくまで目安ですが、間取り別の費用相場は以下のようになります。

部屋の間取り費用相場
1R/1K3万円~8万円程度
1DK/1LDK5万円~15万円程度
2DK/2LDK10万円~30万円程度
3DK/3LDK15万円~50万円程度
4LDK以上25万円~

料金体系は業者によって異なるため、必ず複数社から見積もりを取り、内訳を確認することが重要です。

「基本料金に含まれるサービス」と「オプション料金」を明確に把握し、追加費用が発生する可能性についても確認しましょう。

遺品整理業者の優良業者を探すには?選び方のポイント4つ

遺品整理のポイント

残念ながら、遺品整理業者の中には高額な料金を請求したり、不適切な作業を行ったりする悪質な業者も存在します。

トラブルを避けるために、以下のポイントをチェックして信頼できる優良業者を選びましょう。

必要な許認可を持っているか

遺品を運搬・処分したり、買い取ったりするには、法的な許可が必要です。

必要な資格
一般廃棄物収集運搬業許可家庭から出る廃棄物を運搬するために必要
古物商許可遺品の買取を行う場合に必要

これらの許認可の有無をウェブサイトや見積もり時に確認しましょう。

料金体系のわかりやすさ

見積もり書の内訳が明確で、作業内容と料金の関係が分かりやすく説明されているかを確認します。

曖昧な表現ではなく、何にいくらかかるのかが具体的に記載されている業者を選びましょう。追加料金が発生するケースについても、事前に説明があるかどうかが重要です。

損害賠償保険への加入があるか

作業中に家財や建物を破損してしまった場合に備え、損害賠償保険に加入しているかを確認しましょう。

万が一のトラブル時に、きちんと補償を受けられる体制が整っているかは、信頼できる業者かどうかの一つの指標になります。

実績と評判はよいか

遺品整理の実績が豊富で、専門知識を持っているかを確認します。

ウェブサイトの事例紹介や、口コミサイト、SNSなどでの評判も参考にしましょう。実際に利用した人の声は、業者選びの重要な判断材料となります。

遺品整理に関するよくある質問

ここでは、遺品整理に関して遺族の方からよく寄せられる質問にお答えします。

ゴミ屋敷状態でも対応してもらえますか?

はい、多くの遺品整理業者は、いわゆるゴミ屋敷状態の部屋にも対応しています。不用品の量が多い場合や、清掃が困難な状況でも、専門的なノウハウで作業を進めてくれます。ただし、費用は通常より高くなる可能性がありますので、必ず事前に見積もりを取りましょう。

亡くなった人の物は買取可能ですか?

はい、遺品の中には買取可能なものが多く含まれている場合があります。貴金属、骨董品、ブランド品、まだ使える家電製品などは、遺品整理業者や買取専門業者が買い取り可能な場合があります。買取金額を遺品整理の費用に充当できる場合もあるので、査定を依頼してみると良いでしょう。

気持ちがつらいです。亡くなった人のものは処分した方がいいのですか?

遺品整理は、故人を失った悲しみの中で行うため、精神的に非常につらい作業です。無理に処分を進める必要はありません。気持ちの整理がつくまで時間を置いたり、少しずつ進めたりしても大丈夫です。

また、全ての物を処分する必要はなく、思い出の品を手元に残す(形見分け)ことも大切です。どうしても作業が進められない場合は、遺品整理業者に依頼し、精神的な負担を軽減することも考えてみてください。

遺品整理でもめる相続トラブルにはどんなものがありますか?

遺品整理に関連する相続トラブルとしては、以下のようなケースが考えられます。

  • 特定の相続人が勝手に遺品を処分・持ち出してしまう。
  • 価値のある遺品の分配方法で意見が対立する。
  • 借金などマイナスの財産が見つかり、相続放棄の手続きが必要になる。
  • 遺品整理の費用負担で揉める。

こうしたトラブルを防ぐためにも、遺品整理を始める前に相続人全員でよく話し合い、合意形成を図ることが非常に重要です。

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遺品整理は亡くなった方の荷物の整理や不用品の処理など、時間や手間がかかる作業です。

遺品の価値や処理方法がわからずに、片付けが進まないこともあります。また、気持ちの整理がつかずに手がつかないこともあるでしょう。

そのような方は、遺品整理のプロであるURIKO(ウリコ)にお任せください!

URIKOは遺品整理士協会から「優良事業者」の認定を受ける遺品整理業者です。お客様のお気持ちを大切にし、寄り添いながら遺品整理に対応します。

また、ゴミ屋敷の清掃や不要品回収、害虫駆除やハウスクリーニングなどもおこなうため、お客さまの状況にあわせた対応が可能です。

URIKOでは買取事業もおこなうため、専門知識を持つスタッフがお品物をしっかりと査定します。他社で値段がつかなかった遺品があれば、ぜひ一度相談ください。

まとめ

遺品整理は、単なる部屋の片付けではなく、故人を偲び、遺族が新たな一歩を踏み出すための大切なプロセスです。

作業内容やタイミング、費用、手続きなど、事前に知っておくべきことは多岐にわたります。

遺族だけで行うのが難しい場合や、精神的な負担が大きい場合は、無理せず専門の遺品整理業者に依頼することも有効な選択肢です

その際は、信頼できる業者を慎重に選び、後悔のない遺品整理を進めてください。

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