
「家にあるこの骨董品、価値はどれくらい?」
「できれば目の前で査定してほしい」
こんな疑問を抱えていませんか。
そんなときは、持ち込み買取が選択肢のひとつです。骨董品を店頭に持ち込めば、目の前でコミュニケーションを取りながら査定を受けられます。
とはいえ、具体的な特徴やメリット・デメリットはわからないものです。
この記事では、骨董品の持ち込み買取をくわしく解説します。最後まで読めば、基礎知識はもちろん、東京で信頼できるおすすめ業者や査定額をアップさせる方法がわかります。
専門店ならではのメリットやデメリットを知りたい方、実際に店舗へ足を運ぶ前に知っておくべき情報が知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
骨董品の持ち込み買取とは?店舗で直接査定・買取してもらう方法

骨董品の持ち込み買取とは、売りたい骨董品を直接店舗に持ち込み、査定・買取してもらう一般的な方法の一つです。
専門の鑑定士がその場で査定するため、スムーズに進めば買取までを店舗で完結できます。
特徴は、鑑定士と対面できるため品物の価値について詳しく説明してもらえたり、価格交渉がしやすかったりする点です。査定結果に納得できれば、その場で現金化が可能な店舗も多いです。
持ち込み買取は、鑑定士と直接相談しながら価値を確かめたい骨董品や、比較的小型で運搬しやすい骨董品に適しています。
専門性の高い店舗を利用すれば、品物の歴史や背景まで考慮した丁寧な査定が期待でき、適正な価格で買取してもらえる可能性が高まります。
▶︎骨董品の高額買取|URIKO(ウリコ)に無料でお見積もり・査定をする
骨董品を業者に持ち込み買取する4つのメリット

骨董品を業者に持ち込み買取するメリットは、4つあります。
- 鑑定士に目の前で査定してもらえる安心感
- 即日で現金化が可能
- 他の品物の相談もしやすい
- 送料や出張費がかからない
それぞれ解説します。
鑑定士に目の前で査定してもらえる安心感
持ち込み買取では、専門知識を持つ鑑定士が品物を直接手に取り、拡大鏡や特殊ライトなどを用いて細部まで丁寧にチェックする様子を見ることができます。
たとえば、明治時代に作られた骨董品であれば、銘や印の判読から使われている技法の確認まで、対面ならではの精密な鑑定が期待できます。
陶磁器のひび割れ(貫入)の状態や木工品の木目、漆器の金粉の定着度など、写真では伝わりにくい細部まで確認してもらえる点が特徴です。
鑑定士は査定額の根拠を説明してくれるため、骨董品に詳しくない方でも納得して取引を進めやすいでしょう。
即日で現金化が可能
持ち込み買取は、スムーズに進めば査定から契約・支払いまでを比較的短時間で完了できるスピード感が魅力です。
宅配買取では品物の往復郵送に数日かかることが多く、出張買取では希望日時に予約が取れない可能性もあります。
持ち込みなら日程調整の手間が少なく、その場で現金手渡しに対応している店舗が多いため、「すぐに現金化したい」という場合に適した方法と言えるでしょう。
他の品物の相談もしやすい
店舗に直接持ち込むため、査定を依頼した品物以外にも、気になる骨董品があればその場で鑑定士に相談できる可能性があります。
たとえば、「この茶器と掛け軸は一緒に売れますか?」「この絵画の価値も見てほしい」といった臨機応変な対応をしてもらえることも。
店舗によっては、展示されている類似品と比較しながら、価格差が生まれる理由などを詳しく解説してもらえることもあります。
さらに、修復が必要そうな骨董品についてのアドバイスを受けられる機会もあります。
送料や出張費がかからない
持ち込み買取は、宅配買取にかかる送料や出張買取の交通費が不要です。高価な骨董品ほど、これらの経費削減が欠かせません。
100万円の買取で3%の手数料が発生する場合、3万円を支払う必要があります。
持ち込みを利用すれば、手数料に悩まされません。さらに、出張買取で発生する訪問時間の拘束や宅配買取の梱包作業といった手間も省けます。
骨董品を持ち込み買取する4つのデメリット・注意点

骨董品を持ち込み買取するデメリットと注意点は、以下のとおりです。
- 店舗まで運搬する手間や破損リスク
- 近くに買取店舗がない場合がある
- 査定に時間がかかる場合がある
- 持ち込めない品物もある
それぞれくわしく見ていきましょう。
店舗まで運搬する手間や破損リスク
屏風(びょうぶ)や大型陶器などの骨董品は、自家用車での搬送が難しいです。
とくに、衝撃に弱いガラス製品や経年劣化した家具は、移動中の振動でダメージを負うと価値が半減するリスクがあります。
たとえば、ガラス製の骨董品はわずかな衝撃でヒビが入ります。状態が著しく悪化すると、査定額が10分の1になるケースも少なくありません。
店舗まで運搬する必要がある場合は、適切な梱包材(エアーキャップや発泡スチロール)の使用と、安全運転が必要です。
近くに買取店舗がない場合がある
お住まいの地域によっては、骨董品の持ち込み買取に対応している店舗が近くにない場合があります。
専門店は東京・大阪・名古屋などの主要都市に集中している傾向があり、地方では店舗を探すのに苦労するかもしれません。
最寄りの店舗まで時間や交通費が多くかかる場合は、持ち込み買取が現実的でない可能性もあります。
査定に時間がかかる場合がある
骨董品の種類や状態、点数によっては査定に時間がかかることがあります。とくに、複雑な工芸品や真贋鑑定が難しい美術品などは、1点あたり30分以上の査定時間を要する場合も。
事前予約なしで訪問した場合、店舗の混雑状況によっては待ち時間が長くなり、半日ほどかかる可能性も考慮しておきましょう。
一般的に、価値が高そうな古い骨董品ほど、材質の判定や時代考証などに時間がかかる傾向があります。予約をするか、時間に余裕を持って来店するのがおすすめです。
持ち込めない品物もある
骨董品の種類や状態によっては、持ち込みでの買取ができない場合があります。
- 登録証が必要なもの: 刀剣類は「銃砲刀剣類登録証」がなければ買取できません。登録証があっても、持ち運びには細心の注意が必要です。
- 規制対象のもの: 象牙製品などはワシントン条約や種の保存法により規制されており、買取には登録票が必要な場合や、買取自体が難しい場合があります。
- 物理的に困難なもの: 全長180cmを超える屏風や重量50kg超える石仏など、極端に大きい・重いものは、店舗での取り扱いが物理的に難しい場合があります。
持ち込み買取を利用する際は、事前に電話などで買取対象となるか、必要な書類(登録証など)はあるか、サイズ制限などを確認しておくと安心です。
持ち込み買取を利用する際は、事前に電話で必要書類の有無や、サイズ制限を確認しましょう。
持ち込み買取がおすすめな骨董品

持ち込み買取は、希少性や美術的な価値のある品物におすすめです。
以下のような骨董品が適しています。
品目 | 説明 |
美術品(絵画・彫刻など) | 正偽判定が必要な場合や、複雑な技法が使われている場合が多いため、持ち込みが推奨される |
陶磁器(古代から現代まで) | 窯印や釉薬の特徴を拡大鏡で確認し、時代や作家を特定する |
木工品(家具や彫刻) | 木目の状態や加工技術を確認し、価値を評価 |
刀剣類(日本刀や短刀) | 正偽判定や状態の確認が必要なため、専門店での持ち込みが推奨される。ただし、持ち込みするには銃砲刀剣類登録証が必要 |
価値が見込めそうな骨董品ほど、持ち込み買取が最適です。
初めてでも安心!骨董品持ち込み買取の基本的な流れ

骨董品の持ち込み買取の流れは、8ステップあります。
- 持ち込み対応店舗を探す
- 事前予約(推奨)
- 品物の準備・梱包
- 店舗へ持ち込み・受付
- 査定・鑑定
- 査定結果の説明・価格交渉
- 買取成立・支払い
- 買取不成立の場合
それぞれくわしく見ていきましょう。
1:持ち込み対応店舗を探す
まず、売りたい骨董品のジャンル(陶磁器、絵画など)に詳しい、持ち込み買取に対応している専門店を探します。
インターネットで「骨董品 買取 持ち込み 〇〇(地域名)」や「古美術 買取 〇〇(品目名)」などのキーワードで検索してみましょう。
業者のウェブサイトで買取実績や専門分野を確認したり、Googleマップなどの口コミを参考にしたりするのも有効です。
2:事前予約(推奨)
希望の店舗が見つかったら、持ち込みに事前予約が必要か確認しましょう。
予約不要の店舗もありますが、とくに専門性の高い鑑定士に見てほしい場合や、スムーズな査定を希望する場合は、予約しておくことを強くおすすめします。
電話で予約する際は、「どんな種類の品物を」「何点くらい」「どれくらいの大きさか」などを伝えておくと、店舗側も準備しやすくなります。
3:品物の準備・梱包
店舗まで安全に運搬できるよう、品物を丁寧に梱包します。持ち込み買取で最も注意すべき点の一つです。
壊れやすい骨董品はエアーキャップ(プチプチ)や柔らかい布などで全体を包み、段ボール箱に入れる場合は中で動かないよう新聞紙や緩衝材で隙間をしっかり埋めます。
屏風や掛軸に専用の箱(桐箱など)がある場合は必ず使用しましょう。ない場合は厚手の布で包み、さらにクッション材で保護すると安心です。
4:店舗へ持ち込み・受付
予約した日時に合わせて店舗へ行き、受付で予約している旨と、持ち込んだ品物の概要を伝えます。
店舗によっては、受付で買取申込書などの書類に氏名・住所などの情報や品物の概要を記入する場合があります。
大型の品物で搬入が難しい場合は、スタッフに手伝ってもらえるか事前に相談しておくと良いでしょう。
5 :査定・鑑定
受付後、鑑定士が品物を実際に見て査定・鑑定を行います。
たとえば、陶磁器ならルーペで窯印を確認したり、紫外線ライトで修復痕をチェックしたりします。
絵画であればサインや画材の経年変化を分析し、木工品なら接合部の状態などから年代を推測します。
1点あたりの査定時間は品物や店舗によって異なりますが、数分で終わるものから、1点に1時間近くかかるものまで様々です。
6:査定結果の説明・価格交渉
査定が終わると、鑑定士から査定額とその根拠について説明があります。
提示された価格に疑問がある場合は、遠慮なく質問しましょう。「なぜこの価格なのですか?」「〇〇(類似品)と比べて価値が低いのはなぜですか?」など具体的に尋ねることで、納得感が得られます。
もし価格交渉をしたい場合は、他の店舗での査定結果や、類似品のオークション落札価格などの客観的な資料があると有効な場合があります。
ただし、過度な交渉は避け、お互いが気持ちよく取引できるよう心がけましょう。
7:買取成立・支払い
査定結果に納得し、買取に合意したら、契約手続きに進みます。
この際、古物営業法に基づき、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など、現住所が記載された有効期限内の原本)の提示が必要です。必ず持参しましょう。
契約書にサインした後、買取代金が支払われます。支払い方法は店舗によって異なりますが、現金手渡し、または銀行振込が一般的です。振込の場合、手数料がどちらの負担になるか確認しておくと良いでしょう。
8:買取不成立の場合
査定額に納得できない、あるいは買取基準に満たないなどの理由で、取引が不成立になることもあります。
たとえば、市場での需要が極端に低い品物、修復が困難なほど破損している品物、真贋が疑わしい品物、法的に買取が制限されている品物などが考えられます。
買取してもらえなかった場合は、品物を持ち帰ることになります。他の専門店に再度査定を依頼するか、ネットオークションやフリマアプリへの出品などを検討しましょう。
▶︎骨董品の高額買取|URIKO(ウリコ)に無料でお見積もり・査定をする
持ち込む前にチェック!必要なものと準備しておくこと

骨董品の持ち込み買取をスムーズに進め、トラブルを防ぐためには、事前の準備が大切です。
持ち物リスト
骨董品の持ち込み買取では、法的要件と査定の精度を向上させるための資料を準備します。
本人確認書類(運転免許証/マイナンバーカード)は、10万円以上の取引で必須です。鑑定書や箱書きは本物を証明するために有効で、査定額アップの可能性があります。
主な持ち物は、以下のとおりです。
項目 | 具体例 | 目的 |
---|---|---|
本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカード | 法的要件の遵守 |
鑑定資料 | 鑑定書・箱書き・過去の取引記録 | 本物であることを証明するため |
梱包資材 | エアーキャップ・発泡スチロール | 搬送時の保護 |
記録ツール | 筆記具・スマートフォン | 査定内容のメモ |
現金 | 小銭(500円玉程度) | 駐車場代・交通費 |
準備しておくこと
査定の精度を高めるには、骨董品の状態確認と情報整理が欠かせません。自然光の下で傷や欠けをチェックし、スマートフォンで写真記録を残してください。
入手経路や購入時期などのエピソードがあれば箇条書きで整理し、鑑定士への説明材料に活用します。類似品の相場を確認し、適正価格の目安も把握しておきましょう。
準備しておくことは、以下のとおりです。
準備項目 | 実施内容 | 効果 |
---|---|---|
状態確認 | 自然光下での傷チェック・写真撮影 | 査定トラブルの防止 |
情報整理 | 入手経路・購入時期・エピソードの記録 | 査定精度の向上 |
市場調査 | 類似品価格の確認 | 適正価格の把握 |
移動計画 | 段差の少ないルート・駐車場の確認 | 搬送リスクの低減 |
時間調整 | 査定時間×品目数+待機時間の計算 | スケジュールの最適化 |
要注意!骨董品の持ち込み買取で失敗しないためのポイント

要注意!骨董品の持ち込み買取で失敗しないためのポイントは、5つあります。
- 運搬中の破損に細心の注意を払う
- 身分証明書を忘れずに持参する
- 手数料(査定料、キャンセル料など)の有無を確認する
- 複数の品物を持ち込む場合は事前に連絡する
- 可能であれば複数の業者で見積もりする
それぞれくわしく解説します。
運搬中の破損に細心の注意を払う
最も避けたいのが運搬中の破損です。壊れやすい骨董品は、エアーキャップで二重、三重に包むなど、厳重な梱包を心がけましょう。
箱の中で品物が動かないように緩衝材を詰めることも重要です。屏風などは必ず平置きで運び、立てた状態での移動は避けてください。
漆器のように温度変化に弱いものは、車内の温度管理にも気を配りましょう。大型家具など、自分で運ぶのが難しい場合は、無理せず運送業者や出張買取の利用を検討するべきです。
身分証明書を忘れずに持参する
買取取引時には、古物営業法により本人確認が義務付けられています。
運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証など、氏名、現住所、生年月日が確認できる有効期限内の原本を必ず持参してください。
コピーやスマートフォンの写真などでは受け付けてもらえません。忘れてしまうと買取ができないため注意しましょう。
手数料(査定料、キャンセル料など)の有無を確認する
多くの買取店では査定料は無料ですが、一部の業者や特殊な鑑定(X線検査など)では費用が発生する可能性もゼロではありません。
また、査定後に買取をキャンセルした場合にキャンセル料がかかるかどうかも、事前に確認しておくと安心です。「査定やキャンセルに費用はかかりますか?」と明確に質問しましょう。
複数の品物を持ち込む場合は事前に連絡する
整理したい骨董品がたくさんある場合、一度に店舗へ持ち込む前に、電話などで事前に連絡しておくことをおすすめします。
点数が多いと査定にかなりの時間がかかるため、予約を入れることでスムーズに対応してもらいやすくなります。また、店舗のスペースや鑑定士の都合によっては、一度に査定できる点数に限りがある場合もあります。
可能であれば複数の業者で見積もりする
骨董品の価値は鑑定士や業者によって評価が異なる場合があります。
より良い条件で売却するためには、時間と手間が許せば、2~3社程度の業者で相見積もりを取ることをおすすめします。各社の査定額や説明、対応などを比較検討し、最も納得できる業者を選びましょう。
持ち込みだけじゃない!他の骨董品買取方法との比較

骨董品の買取方法には、持ち込み以外にも宅配買取と出張買取があります。それぞれの特徴を比較しつつ、どの方法が最適かを検討しましょう。
ここでは、出張買取と宅配買取をくわしく解説します。
出張買取
出張買取は鑑定士が自宅や店舗を訪問し、現場で査定と買取を行う方法です。
大型品や複数の品物を売りたい場合に適しています。
ただし、交通費や時間がかかるため、手数料が高くなる可能性があります。持ち込みと比較すると、時間や手間がかかる点がデメリットですが、自宅での査定が可能な点はメリットです。
宅配買取
宅配買取は、骨董品を郵送して遠隔で査定と買取を行う方法です。
運搬手段が不要で、時間や場所を選ばずに手続きができます。
ただし、破損リスクがあるほか、査定結果に不満がある場合は返品手続きが煩雑です。持ち込みと比較すると、査定速度が遅く、現金化までに時間がかかります。
大切な骨董品を安心して、そして適正な価格で買い取ってもらうためには、信頼できる買取業者を選ぶことが非常に重要です。しかし、数多くの業者の中からどこを選べば良いか迷ってしまう方も多いでしょう。ここでは、後悔しないための業者選びのポイントを5つご紹介します。
▶︎骨董品の高額買取|URIKO(ウリコ)に無料でお見積もり・査定をする
失敗しない!骨董品買取業社の選び方

専門分野と鑑定士の質を見極める
骨董品は種類が多岐にわたり、それぞれ専門的な知識が必要です。特定の分野(例:陶磁器、掛軸、刀剣など)に強みを持つ専門の業者や、経験豊富な鑑定士が在籍しているかを確認しましょう。
ウェブサイトで鑑定士のプロフィールや得意分野、これまでの実績などが公開されていれば、判断材料になります。価値を正確に見極め、適正な価格をつけてもらうためには、その分野の深い知識が不可欠です。
買取実績と口コミ・評判を確認する
その業者がこれまでどのような骨董品を買い取ってきたのか、買取実績を確認することも重要です。豊富な実績は、多くの人から信頼されている証とも言えます。
また、インターネット上の口コミサイトやSNSなどで、実際に利用した人の評判を調べてみましょう。良い評判だけでなく、悪い評判にも目を通し、どのような点に注意すべきか把握しておくと安心です。ただし、口コミは個人の主観も含まれるため、あくまで参考程度と捉えましょう。
「古物商許可」の有無をチェック
中古品(古物)の買取・販売を行う業者は、法律に基づき、都道府県の公安委員会から「古物商許可」を取得することが義務付けられています。
これは信頼できる業者かどうかを判断する基本的なポイントです。多くの業者は、ウェブサイトの会社概要ページや店舗の見やすい場所に許可番号を掲示しています。この許可番号が確認できない業者は避けるのが賢明です。
査定料・手数料が明確か確認する
多くの骨董品買取業者では「無料査定」を謳っていますが、念のため査定料の有無を確認しましょう。
また、査定額に納得できずに買取をキャンセルした場合のキャンセル料や、出張買取を依頼した場合の出張料、宅配買取の送料や振込手数料なども確認が必要です。
買取価格以外に発生する可能性のある手数料についても、見積もり時や問い合わせ時に明確に確認しておくことがトラブル防止につながります。
スタッフの対応は丁寧か、説明は分かりやすいか
電話やメールでの問い合わせ時、あるいは店舗での査定時など、スタッフの対応も重要な判断基準です。
こちらの質問に対して丁寧に答えてくれるか、査定結果の根拠や契約内容について分かりやすく説明してくれるかなど、コミュニケーションを通じて信頼できる業者かを見極めましょう。
親身になって相談に乗ってくれる安心感のある業者を選ぶことが、納得のいく買取につながります。
【東京で持ち込み可能】骨董品を高額買取してくれるおすすめの業者3選

骨董品を高額買取してくれる東京でおすすめの業者を3社紹介します。
- 新宿区|買取コンビニエンスURIKO
- 渋谷区|なんぼや
- 港区|さくら堂
それぞれくわしく解説します。
新宿区|買取コンビニエンスURIKO

買取コンビニエンスURIKOは、ブランド品の買取を専門とする店舗です。経費を抑えることで、他店よりも高い査定額を提供できるほか、どんな状態でも買取してもらえる可能性があります。
店舗には専門の鑑定士が常駐しており、丁寧で安心な接客が魅力です。査定はすべて無料で、LINEを利用した簡単な査定も利用できます。
加えて、遺品整理士が在籍しているため、遺品整理や生前整理の際にも専門的なサポートが受けられます。
渋谷区|なんぼや
「なんぼや」は、渋谷駅から徒歩圏内など都内にも複数の店舗を構える大手買取店です。
骨董品だけでなく、ブランド品や貴金属など幅広いジャンルを取り扱っています。
骨董品の買取においては、多少の汚れや傷がある品物でも査定対象となる場合が多いのが特徴です。LINE査定やメール査定で事前に買取金額の目安を知ることも可能です。持ち込みの際は、予約するとスムーズでしょう。
港区|さくら堂
さくら堂は港区に位置する、美術品やアンティーク家具に特化した買取店です。
高価な品物に対する査定が得意で、プロによる丁寧な取引を受けられます。
また、遺品整理や遺品買取にも対応しています。新橋・麻布十番・白金台などで、骨董品の持ち込み買取と遺品整理を検討している方におすすめです。
持ち込み買取で骨董品を少しでも高く買い取ってもらうコツ

骨董品を高く売るコツは、以下のとおりです。
コツ | 具体策 | 効果 |
---|---|---|
付属品を揃える | 鑑定書・箱書き・保証書を準備 | 本物を証明できる |
綺麗な状態を保つ | 埃を取り除く程度に留め、研磨剤不使用 | 経年劣化の防止 |
まとめて査定 | 関連する品物をセットで提出 | 総合価値の向上 |
専門店を選ぶ | 陶磁器/刀剣など分野別の得意店舗を選択 | 適正評価の実現 |
情報を伝える | 入手経緯・購入時期・特別なエピソードを説明 | 査定精度の向上 |
骨董品を高く売るには、まず鑑定書や共箱などの付属品を揃えることが重要です。
また、状態が良い方がもちろん有利ですが、過度なクリーニングは避け、ホコリを払う程度にしましょう。関連する品物があればまとめて査定に出すことで、コレクションとしての価値が評価されることもあります。
何より、売りたい骨董品の分野に詳しい、専門知識のある鑑定士がいる店舗を選ぶことが、適正な評価を得るための鍵となります。
入手した経緯や品物に関する情報を鑑定士に伝えることも、査定の助けになる場合があります。
骨董品の持ち込みに関するよくある質問

骨董品の持ち込みに関するよくある質問は、以下のとおりです。
- 骨董品で高く売れるものは何ですか?
- 骨董品を売ったら税金はかかりますか?
- 骨董品の鑑定料は有料ですか?相場はいくらですか?
- 地方在住で近くに店舗がありません。どうすればいいですか?
それぞれ回答していきます。
骨董品で高く売れるものは何ですか?
高価買取が期待できるのは、有名作家の作品、希少性の高いもの、状態が良いもの、付属品が揃っているもの、市場での需要が高いものなどです。たとえば、人間国宝の陶磁器、有名な画家の絵画、保存状態の良い古銭コレクションなどが該当しますが、一概には言えません。正確な価値は専門の鑑定士による査定が必要です。
骨董品を売ったら税金はかかりますか?
原則として、骨董品の売却益は譲渡所得として所得税の課税対象になる可能性があります(特に1点30万円を超える場合)。ただし、取得費や譲渡費用、特別控除などを差し引いて計算するため、必ずしも税金がかかるとは限りません。非課税になるケースもありますが、ルールが複雑なため、高額な取引になった場合は税務署や税理士に相談することをおすすめします。
骨董品の鑑定料は有料ですか?相場はいくらですか?
買取業者が行う買取のための「査定」は、無料の場合がほとんどです。一方、品物の真贋や価値を証明する「鑑定」を鑑定機関などに依頼する場合は、鑑定書発行を伴い有料となるのが一般的です。鑑定料の相場は依頼先や品物により様々で、数万円から数十万円、あるいは鑑定額の数%といったケースもあります。買取目的であれば、まずは買取業者の無料査定を利用しましょう。
地方在住で近くに店舗がありません。どうすればいいですか?
持ち込みが難しい場合は、「出張買取」や「宅配買取」を利用しましょう。出張買取は鑑定士が自宅に来てくれるので、大型品や大量の品物がある場合に便利です(対応エリア要確認)。宅配買取は全国対応の業者が多く、梱包して送るだけで査定してもらえます(輸送リスクや送料・返送料要確認)。まずは利用可能な業者を探し、サービス内容を確認してみてください。
まとめ

骨董品の持ち込み買取は、鑑定士と直接対話でき、即日現金化も可能な便利な方法ですが、運搬の手間や破損リスクなどのデメリットも存在します。
持ち込み買取を成功させるには、品物の状態を整え、付属品を揃え、売りたい分野に詳しい、信頼できる専門店を選ぶことが重要です。事前に予約をし、必要な持ち物を準備して臨みましょう。
時間が許せば複数の店舗で見積もりを取り、査定額や対応を比較することで、より納得のいく価格での売却が期待できます。
他の買取方法(出張・宅配)とも比較検討し、ご自身の状況や骨董品に最適な方法を選んでみてください。